『北条氏照』(シリーズ・中世関東武士の研究31)を刊行します

みなさまこんにちは、戎光祥出版の石渡です。

記事タイトルにあるように、浅倉直美編著『北条氏照』(シリーズ・中世関東武士の研究31)を2021年4月下旬に刊行することになりました。

本書の概要は下記の通りです。
編著者:浅倉直美(あさくら・なおみ)
体裁:A5判・並製・カバー装
ページ数:390ページ
ISBN:978-4-86403-377-0
定価:7,000円+税

【目次】
総論 北条氏照の研究 浅倉直美
第1部 氏照の発給文書
Ⅰ 八王子城主北条氏照の文書 杉山博
Ⅱ 北条氏照とその文書 下山治久
Ⅲ 新発見の北条氏照文書――三増峠合戦の実態をさぐる 下山治久
Ⅳ 新発見の「矢島文書」について 長倉智恵雄
Ⅴ 北条氏照の一書状 三鬼清一郎
Ⅵ 落合家文書について――北条氏照印判状のこと 佐々木蔵之助
Ⅶ 二つの「如意成就」印のこと 佐々木蔵之助
Ⅷ 北条氏照文書考 加藤哲

第2部 氏照の生涯
Ⅰ 北条氏照とは誰か 伊禮正雄
Ⅱ 「油井領」の性格 加藤哲
Ⅲ 北条氏照と八王子城 細谷勘資

第3部 氏照の本拠
Ⅰ 地域史研究と中世城館――武蔵・八王子城を素材として 土井義夫
Ⅱ 滝山城から八王子城へ 杉山博
Ⅲ 八王子築城をめぐって 加藤哲

第4部 氏照の領国支配
Ⅰ 北条氏照の由井領支配の開始――滝山城の入城時期について 下山治久
Ⅱ 後北条氏の南武蔵進出をめぐって 加藤哲
Ⅲ 八王子築城と竹木規制 加藤哲
Ⅳ 後北条氏の江の島支配をめぐって――特に氏照と江の島の関係について    伊藤一美
Ⅴ 天正期における北条氏照の家臣団統制 加藤哲
Ⅵ 北条氏照の小山領支配の確立 塚田雅信
Ⅶ 戦国大名北条氏の宗教政策 加藤哲
Ⅷ 北条氏照の軍隊編成 則竹雄一

第5部 氏照の外交
Ⅰ 相越同盟交渉における北条氏照の役割 加藤哲
Ⅱ 越相同盟交渉における北条氏照の役割の再検討――第二次関宿合戦との関係から 儘田めぐみ
Ⅲ 北条氏の対外政策と北条氏照の役割 池上裕子

 北条氏照は、天正18年(1590)の小田原合戦で兄の氏政とともに小田原に籠城し、開城後は氏政切腹をした北条家を代表する武将として有名です。
 実は氏照の研究は当主に並ぶぐらいの分量があるといってもよいと思います。本書でも、生涯・合戦・発給文書・領国支配・家臣団・城郭・外交など25編に及ぶ論文を収録しています。
 また、北条氏の研究を長年行ってきた編者による総論では、膨大な研究をできる限り取り上げて論点を整理しています。

 本書が刊行される令和3年(2021)は氏照が居城とした滝山城の築城500年にあたる記念すべき年です。本書の刊行をきっかけに、さらなる盛り上がりがあれば嬉しい限りです。


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