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とあるオフィスの電子書籍#1

サクッと書きたくなる & 人に読んでもらえそうなテーマがほしくなったので、電子書店員の日記コーナーをはじめてみたい。

電子書籍サービスを提供する会社に勤めはじめた、新社会人の記録です。
1回につき最大3トピックというサイズ感で更新しようと思う。
(毎日書くとは言ってない)

とりとめのないことしかここには書けませんが、
へぇ~と思って読んでもらえるとうれしいです。

①「モエッ」と鳴く生きもの

BLキャンペーンを売っては稼ぎまくる敏腕社員さんの話。
当社の業務連絡ツールには、

"BL好きが集い、よかった作品を紹介しあい、萌えあい、愛であう部屋"

というのがあるらしい。
(正式名不明)

……で、お察しのとおり早速オチなんですが、
腐女子のみなさんはその部屋で、

モエッ

と、ただひたすら鳴いている。らしい。
ご本人が語るんだから、そういう平和な部屋が社内にはあるのだろう。

BLの世界はほんとうに奥が深そうだと、入社後しきりに感じている。
そう感じるのは、わたしが初めてやった大きめの仕事で、BLの特集ページを作成したのだが、これがどうもBLファンには届いていないように感じる。

BL関係者でない社員は、わたしを含め、お下劣なセンテンスが並ぶだけで「過激ww」みたいなリアクションをとりがち。

しかし、BL書店員さんもBL読者も、真に刺激慣れしているようで、そんなものでは届かない。

そんな人たちにも想いの届く特集の名前は、たとえば…


ナイスアングル特集。


これ、自分がBLの特集を進めてる最中にリリースされたのだけれど、
ほんとに感動してしまった。

「俺もプロの書店員になりたい!」

と思わされたのは、BLによってでした。

BLは深い。奥へ、奥へ。意味深。

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モエッ

の話だった。それを聞いてわたしは、

/moe/ [moe] は言語を超越したんですね。

と返したのち、しばらく1人でツボってました。
(相手には特段ウケてなかった) 

この話、以上。ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒ 由

言語【げんご】
人間の社会集団における相互伝達の手段としての本来音声による記号。
文字によっても表現される。
言語は音と意味が恣意的に結びつけられた言語記号を単位とする体系で,その規則は社会的慣習として存在する。
各言語は独特の語彙(ごい),音韻体系,文法をもつ。
現在,世界の言語は3000以上に分かれると推定されるが,系統関係にあるものは語族としてまとめられる。

出典 株式会社平凡社/百科事典マイペディア

②「覚え違いタイトル集」

https://twitter.com/i12um/status/1219255376417214467?s=20

昨日みかけたこのトピックが、昼下がりのオフィスでふと浮上。

先輩社員がニュース記事を紹介してくれるなどした。
https://news.livedoor.com/article/detail/17698969/

で、こわいことに、この話をしたあとで自分が2つもタイトル間違いをしてしまった。普段しないやつを。

さて、『神様のワイン』は典型的な覚え違いタイトルですが、
正解候補はどんな作品でしょう?(さすがに簡単すぎますね)

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福井県立図書館の履歴のなかでは、
村上春樹『とんでもなくクリスタル』
がメジャーですがやっぱりお気に入りです。

「村上」から
村上龍『限りになく透明に近いブルー』をカバーできるのすごい。

それから、河出書房新社が、

「現場では (件の記録があって) 超助かってる」

とツイートしてた。

電子書店もあいまい検索機能の向上にデータを活用させてもらえないかな?と、ちょっと考えたりした。

この話、以上。ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒ 由

図書館【としょかん】
図書およびその他の資料を収集・整理・保管して,公衆の利用に供する施設。
公共図書館,学校図書館,大学図書館,特殊専門図書館などに分けられる。
図書館の歴史は古く,前7世紀のものとされる大量の粘土板文書がアッシリアのニネベの王宮跡から発見されており,文書館であったとみられる。
また,3世紀ころのアレクサンドリア図書館のパピルスの文書の蔵書数は10万とも90万ともいわれる。
中世,ルネサンス期の個人文庫や王室の文庫が,近代以降の国立図書館や大学図書館に発展した。
現在,各国には国立図書館があり,アメリカ議会図書館,大英図書館,ビブリオテーク・ナシヨナル,ロシア国立図書館などが有名。
日本では図書(ずしょ)寮,経蔵,文倉(ふみくら)などが西洋古代・中世の図書館に相当。
一般公開の最初は芸亭(うんてい),武家の文庫としては金沢文庫,徳川家の紅葉山(もみじやま)文庫,前田家の尊経閣文庫など。
近代図書館は書籍(しょじゃく)館,集書院などに始まる。図書館の機能はもっぱら図書の保存にあったが,近代公共図書館は奉仕・教育を目的とし,リファレンス・サービス部門を重視,マイクロフィルム,映画フィルム,レコード,テープ,ビデオテープ,コンパクトディスクなどの視聴覚資料を保存・利用する施設の充実も進みつつある。
また閲覧方法も,特に地域図書館では図書の受渡し業務のいっさいを係員が行う閉架式から,閲覧室のなかに書架が並べられ利用者が自由に図書を取り出せる自由開架式に向かいつつある。

出典 株式会社平凡社/百科事典マイペディア

③「なにもしない本」を借りる

画像1

↑最近こんな漫画(の内容の部分)が弊社で制作されまして、

画像2

↑その著者による選書リストというのが公開されてるんですが、

画像3

↑担当編集をつとめる先輩社員さんが、選書のなかの本を会社にもってきてくれてました。

懇意にしていただいてる方だったのもあって、
すんなりちゃっかりお借りしてしまった。

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最初にあげた画像のほうの漫画は、

「ベルリンでなにもしていない」

というのが切り口になっている作品。

著者ご自身が「自分をビルドした」という選書にも、「なにもしない」系の漫画がいくつか含まれていて、そのどれもが魅力的。

借りた本の片割れ、

 pha『しないことリスト』 

の推薦文には次のような記載があって、とても共感した:

自分で自分の人生ルールをデザインすることは、弱い人にほど有効な手段かもしれない。

似た表現に、

「施さない勇気が、弱者には必要だ」

という言説がある。(説明は面倒なので割愛)

これが刺さるわたしには、この本も刺さるのだろうなと思い、借りた。

この記事を書き終わったら読む、楽しみ。

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今日その編集者さんに会ったのは、わたしが退勤する直前だった。

弊社オフィスには、背の高い本棚に囲まれ、四角いソファが中心に寄せられた、ウッディなリラックススペースがある。

その方はそこで缶ビールを飲みながら、
ご自身がそこの本棚の一画にこしらえたばかりの選書コーナーの本をあらためて読んでいる様子だった。

たぶん退勤処理をしたあとでやってるんだと思う。
オフィスでたまに遭遇するゆるーい空気、とても好き。

その選書コーナー、リストの中にある本がすべてそろっているわけではなく、社員さんが自由に欠番を埋めたりもしたらしい。

刊行イベントをお手伝いしたよしみということで、うちにある自己啓発よりの人文系の本も持って行ってみようかな。

この話、以上。ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒ 由

ベルリン【Berlin】
ドイツ連邦共和国の首都。
ドイツ東部,シュプレー川河畔に位置し,およそ750年の歴史をもつドイツ最大の都市。
プロイセン王国(1701成立)の王都から,1871年にはドイツ帝国の首都となり,引き続きワイマール共和国,ナチス〈第三帝国〉時代にも首都の地位にあった。
第2次世界大戦後は,冷戦体制のもと,東西二つの都市に引き裂かれ,東ベルリンはドイツ民主共和国(東ドイツ)の首都,西ベルリンはドイツ連邦共和国(西ドイツ)の事実上の一州であったが,1990年10月のドイツ再統一に際して東西ベルリンも統一され,統一ドイツの首都となった。

出典 株式会社平凡社/世界大百科事典 第2版
うわ‐の‐そら〔うは‐〕【上の空】
[名・形動]
1 他の事に心が奪われて、そのことに注意が向かないこと。また、そのさま。心が浮ついて落ち着かないさま。「上の空で人の話を聞く」
2 天空。空中。そら。
「山の端の心もしらで行く月は―にて影や絶えなむ」〈源・夕顔〉
3 あてにならないこと。根拠がなく不確かなこと。また、そのさま。
「―にてものし(=行キ)たらむこそ、なほ便なかるべけれと思ひ煩ひて帰り給ふに」〈源・夢浮橋〉

出典 小学館/デジタル大辞泉

…明日は昼までリモートワークして、
夕方からZepp Tokyoでaikoのライブに参戦する。
(チケットだれか半額で買ってくれませんか?泣)
開始前に落合陽一の作品展を科学未来館も見に行く予定。

次はそのレポートなんかを書いてみたい。

では、今日はこれにておひらき。
(95分30秒)

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