ティアキン感想:飽きの来ない傑作
ティアキンのメインストーリーもおそらくあと少しとなったところで、ここまでプレイした感想をまとめてみます。
前提:前作ブレワイは発売日に購入し、クリア目前まで遊びました。
途中ライネル戦が苦痛すぎてとん挫してしまい、そのまま5年近く放置。
ティアキンプレイ前に急いでクリアしました。
(以下である調で書きます)
自分の性格とプレイスタイル
ブレワイ
自分はアクションゲーム寄りの性格をしていて、RPGのようにレベルを上げて装備を強化して…という流れに苦手意識がある。
ブレワイも大妖精を全員解放して強化しようとしたものの、素材が全く足りずそのままRTAのようにすすめて、とうとうラスボス前まで来てしまった。(雷のボスで死にまくった)
祠も途中から解くのが苦痛になりすぎてブックマークだけ付けて無視してしまい、ハートもガンバリも微妙なレベルに。
そのためライネルで一気にハートを減らされて苦痛になってとん挫。
久しぶりに始めて上記を友人に指摘されて大妖精の所へ行ったところ、いつの間にか材料が揃っていてがっつり強化。
ガノン戦もあっさりクリアして(思い出は回収していないものの)エンディングまで一気に行けた。
ティアキン
本作も序盤はどんどんメインを進めてしまい、雷のボスでかなり苦戦していたが、再度同じ友人に諭されたので、諦めて強化&祠巡りへ。
強化材料はブレワイのように「無理そう」とならず、「頑張れば集まりそう」なラインナップになっており、気軽に集められた。(コハクが大量に要るのが大変なくらい)
今作はそこそこ敵の種類や構成パターン、あるいは地底世界と色々増えているので集めるのがそれほど苦にならなかったのも大きいと感じた。
(中盤まで一撃で即死するのはエルデンリングか?と思うレベルだったが)
装備も3段階(★★★)まで上がるとガチガチに固くなり、ファントムガノンすら余裕で倒せるように。
ライネルも青や石鎧までは普通の難易度程度に。
ここら辺の無敵感が絶妙に気持ち良く、RPGのレベル上げに依存してるARPGと比較してもバランス調整で成り立たせているのが凄い。
(瘴気のおかげで、強すぎて退屈することも回避出来ている)
祠チャレンジ
ブレワイではダンジョンや洞窟は実質存在せず、全て祠という形になっていた。(メインに関わる部分:神獣などは除く)
しかも各祠のボリュームがそこそこ大きく、難易度もかなり難しいものが多かった。
そのため、祠に寄ってもだるくてスキップしてしまうことが多く、結果あまり強化出来ないままメインばかり進めて居た(本編は楽しかったので欠点ではないが)
一方でティアキンは祠が少し少なくなっているが、その分地底世界という実質広大なダンジョンと、洞窟の存在が非常に大きい。
特に洞窟はまさに冒険という感じがしており、素晴らしい。
洞窟のマークくらいは最初から分かるようにして欲しかったが…(マヨイのアレを沢山集めてからじゃないと教えてくれないし)
地底も強力な敵や厄介な瘴気、豊富な素材といった魅力が詰まっており、天空よりむしろ地底がメインにすらなっている(というか、天空にはなかなか行きづらい。落下してくる岩だけじゃ届かないし。)
祠の難易度やボリュームもふらっと寄ってクリアするには丁度良い。
ブレワイは多いと3~4セットくらいの課題があったが、本作は大体が2~3セットくらいであり、そもそも難しいお題は最後の1題だけ、と言うパターンが多い。(ブレワイは最初から難易度が高い
おそらくスクラビルドを軸にしているからかも知れないが、同時にビルドでいくらでもクリアする方法が増やせるため、遊び甲斐がある。(正解の解き方も分かりやすい物がほとんど)
祠チャレンジは全体的に快適さやボリューム感が洗練されているのを感じた。
実質レベル上げのようなものなので、正直前作はかなり苦痛だった。本作はギリギリ苦痛にならないレベルに抑えられており、さすがとしか言いようがない。
クエストの難易度
ブレワイはあまりサブクエストをプレイしていないのでなんともいえないが、ティアキンをやっていて思ったのはクエストの導線が分かりづらいという点。
少なくとも序盤で機能が全て揃い、攻略を一切見ずにラスボスまで行けた前作とは違い、神殿に入るまでや一部ボスの攻略には攻略を見ないと分からない箇所がいくつかあった。
サブクエストになるとその割合はかなり高く、自力でクリア出来る人どれだけ居るのか?という内容がちらほら。
プレイヤー同士での情報交換を狙ったのかも知れないが、Wikiゲーとまでは言わないが攻略情報片手にやんないといけないクエストがやたら多いのはちょっと困るな~と思った。(Fallout3/4やSkyrimはここら辺非常に親切だった。NVやオブリはちょっと不親切)
今作はサブクエストもそこそこやらないと強化や材料、お金等がカツカツなので余計に。
ビルドという、自由さと突き放しの存在
自分はビルドやクラフト系ゲームが苦手で、メインの目的以外の作業は基本したくはない。
自由にビルド!建築!というが、積み木のようにプレイヤーが自分で楽しさを見つける必要があるというのは、一種の突き放しにも思える。(折り紙は最高の遊具だが、手本やガイドが無かったら何も面白くない)
そのためマイクラは釣り糸が作れず放置するし、家はブロックハウスから一切手を付けない。Valheimは最初に一晩寝るだけでしんどくなってしまったし、Fallout4の建築は最低限の屋根だけ付けて住民は全員雑魚寝だ。
ティアキンも例外ではなく、凝ったビルドは一切興味が無い。
ただ、便利なものや、移動のための最低限のビルドだけでも最後までプレイ出来るため、ビルドの義務感はほとんど無くプレイ出来た。
クラフト/ビルドゲーム自体は人気があるが、自分のようにガイドに沿ったプレイがしたいプレイヤーにも丁度良いバランスになっている本作は嬉しい。
まとめ
ブレワイから進化した面白さを出しながら、前作の不満点や苦痛を限り無く取り払った本作は紛れもなく傑作と言える。
道行く途中で何かが目に入り、道草を食うという楽しみは前作にも劣らない。
メインクエスト自体は残りわずかではあるが、たっぷり味わってから向かっていきたいと思う。(メインストーリーも非常に良い)