ネイルPJ④「ペルソナのストーカーになる」
こんばんわ。最近やたらと集中力が低下して、頑張ろうとしても脇道に逸れてばかりです。自分には忍耐力が足りないと思っておりますが、そもそも自分をご機嫌で居させ続けるのが苦手なのかも。
そんなことはさておき、今日はペルソナ設定に関する学びを発信したいと思います。
ペルソナはどうしたら細かくなるのか???
新サービスにおいて、「サービスを使ってくれそうなペルソナの設定」は非常に重要です。なぜならサービスを作っていく際に、そのサービスのコンセプトやセールスポイントを、一人の具体的なペルソナを想定して検討していきます。
そもそもそのペルソナが存在しないような像であると誰も必要としない製品を作ってしまうのです!!
今回のネイルPJでも、よくペルソナをもっと細かくしろ!とフィードバックをもらったのですが、細かくしろと言ってもどんな視点で掘り下げて行けばいいかわかりませんでした。
ちなみに、当時考えていたペルソナは、以下のような粒度です。
ここからどんな風に細かくしたらいいかわからん!と騒いでいたら、良いフィードバックをもらえました。
ペルソナを細かくする際のコツ
ペルソナを精緻に作るには、想定ユーザーのインタビューは欠かせません。
ただその際に重要なのは、「誰に、何を聞くか」です。新規事業を考案しても、ほとんどの人がいらないと言います。なぜかというと人間は変化が嫌いで、現状そこそこ上手く使えているものを捨てて、新しいものを試そうとするのは大きなリスクだからです。
なので新規事業を検討する際は、定量的に広く意見を聞いても、参考になる結果は出にくいです。
なので、最初はマス向けに開発するよりも、その商品を死ぬほど必要としてくれる人一人のために作成し、良い口コミが広まってきてから、マス向けにも展開するのが一般的です。
つまりユーザーインタビューは、「その商品を一番欲しがってくれるだろう人に、抱えている課題や現状」を根掘り葉掘り聞くことが重要ということになります。
こんな大事なユーザーインタビューですが、前段でペルソナを細かく設定しろと言われても、どんな情報で細分化させて行けばいいかわからないですよね。
細分化するコツとしては、ユーザーの実際とる行動に着目する必要があります。
未利用のユーザーが利用するかどうかの判断基準は、上位カテゴリーへ現状かけているコスト
例えば、今回考えているサービスがネイル5000円〜6000円くらいのものだとしましょう。
このネイルサービスを使ってくれそうな人は誰だろうと考えた際に、まず浮かぶのは「すでにネイルサロンに5000円以上使っている人」ですよね。
1度類似サービスを利用した経験のある人は、利用に対するハードルが低いです。
一方、「まだネイルサロンに行ったことがないけど、行ったことがない人」の中で、実際にお金を払ってサービスを使ってくれそうな人を見極めるのは難しい。インタビューで「使います」と言っても使ってくれない人なんてたくさんいますので。
そこで指標となるのが、ネイルの上位カテゴリーとなる「美容」への投資金額。綺麗になることを達成するために、どれくらい時間的・金銭的コストを投じているのかは、サービスの利用可能性の指標となります。
また今回のケースだと、「ネイルサロン」の要素を抽出すると「美容院など清潔感を保つために必須でいくべき場所ではない」、「定期的に通う必要がある」という項目が出てくると思います。
上記の要素と類似する要素を持っているのが、まつ毛パーマ。
まつげパーマをやっているかどうか、やっているならばなぜまつパをしたいと思うのかを聞いていくと、サービスの利用角度が高いユーザーが見えてきます。
このように、「ペルソナはいくら美容に使うのか?」「その中でもまつパの経験はあるのか?」とどんどん掘り下げていくと、細かいペルソナ分析になっていきます。
適切なペルソナを見極めるには、ヒアリング対象者のストーカーになること。人の行動・時間の使い方・お金の使い方は、全て価値観が映し出される。
ペルソナを細かく設定する際に重要なのが、ヒアリング対象者のストーカーになること。これをいうと少し気持ち悪いですが(笑)、人の価値観は、行動・時間の使い方・お金の使い方にモロでます。
その人がどう思っているか、よりも客観的事実を聞き出した方が、本当に自社が狙っているユーザーなのか判断しやすいケースもあります。
例えば、「普段、おしゃれを気にかけていますか」と質問して帰ってくる答えよりも「月何着服を買いますか?」「服を買う際は、どんなメディアを参考にしてますか」「1着あたりの価格は?」など分解して事実ベースで聞いたほうが、本当に気にかけている人なのか周囲の人と共通認識を持った状態で判断できます。
ペルソナを設定する際は、項目との因果関係を理解することが非常に重要
このようにペルソナを設定する際に、かなり細かい項目まで定めていきますが、ただ定めるだけでは意味がありません。
「その項目から、何が言えそうなのか」をきちんと考え、調査に役立つよう設計しなければいけません。
例えば、「美容に関する情報感度が高い人」といった意図で、趣味を「韓国ドラマ」(韓国メイクとか流行っているので)と予想した場合、「韓国好きな人は新大久保に多くいるから、新大久保に行けばペルソナと会えるかも」とネクストアクションにつながります。
そのようにペルソナを設定する時は、その情報から得られる示唆を意識すると良いです。
いよいよペルソナが研ぎ澄まされてきました…!!
ガンバっぺ!!
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