【ローソク足完全ガイド】継続パターンの本質と見つけ方
前回のローソク足完全ガイドの続きの内容になります。
トレンドが継続するかどうかが分かれば、いつ損切りすべきか、いつ利益を確定できるかを判断することができます。これは明確には誰も分からないことですが、出来高とローソク足を使えば多少なりとも市場の需給から判断をつけることができます。
今回は継続を示すローソク足パターンについて紹介いたします。過去の章と合わせて読んで頂くことでより本質を理解できるようになります。
目次
【ローソク足チャートの見方おさらい】
ローソク足チャートはどのように読むのでしょうか。
ローソク足には下記の4つのデータ(値)が示されます。
・始値 :始まりの値段
・高値 :一定期間の最高値
・安値 :一定期間の最安値
・終値 :終値
ローソク足を理解する為に重要なポイントをまとめると下記に2点になります。
・強気のローソク足パターンの場合、始値は常に終値の下に位置する
・弱気のローソク足パターンの場合 、始値は常に終値の上に位置する
【継続ローソク足パターンとは】
それでは本題です。
継続ローソク足パターンは、市場が同じ方向で取引を続ける可能性があることを示します。
もし、あなたがブレイクアウト戦略などのトレンドトレーダーであるのであれば知っておきたい4つの継続パターンをご紹介します。
上げ三法
下げ三法
強気ハラミ
弱気ハラミ
それでは説明していきます。
【継続ローソク足パターン:上げ三法】
上げ三法は、強気のトレンド継続パターンであり、市場がより高いトレンドで推移する可能性があることを示します。それを認識する方法は次のとおりです。
・最初のローソク足は大きな強気ローソク足である。
・2番目、3番目、4番目のローソクは、小さな範囲と実体になります。
・5番目のローソクは、最初のローソクの高値の上に閉じている大きなボディ同等のものが出現します。
そして、上げ三法の持つ市場の背景の意味についてみていきます。
最初のローソク足では、買い手市場を支配したことを示します。
2本目、3本目、4本目のローソク足では、買い手が利益確定をしているため、若干の下落が見られます。しかし、これらの価格では新規の買い手がロングで参入しているため、強い下落にならなかった事を意味します。
5本目のローソク足では、買い手が利益確定などの売り手を巻き込み価格を高値に押し上げた事を意味します。
これらを見ていくと、チャートパターンに精通されている方は上昇フラッグと上げ三法がほぼ同等の意味を有することに気づくでしょう。相場は特にフラクタルに物事をみていくことができるのです。
【継続ローソク足パターン:下げ三法】
下げ三法は、弱気のトレンド継続パターンであり、相場が下降トレンドを続ける可能性があることを示します。先ほどの上げ三法の逆の形と意味を持ちます。
その見分け方は以下の通りです。
・最初のローソク足が大きな弱気ローソク足である
・2番目、3番目、4番目のローソクは、小さな範囲と体を持っています。
・5番目のローソクは、最初のローソクの安値の下に閉じている大きな実体のローソク足と同等です。
下げ三法が何を意味するか見ていきます。
最初のローソク足では、強く下げて終えたので、売り手がコントロールをした事を意味します。
2本目、3本目、4本目のローソク足では、売り手が利益確定を行なっている為、若干の上昇しています。しかし、この価格では新規の売り手がショートで参入しているため、強い上昇は行われませんでした。
5本目のローソク足では、売り手がコントロールを取り戻し、価格を安値に押し上げました。
こちらの場合、先ほどとは逆で、下降フラッグと下げ三法がほぼ同等の意味を有することに気づくのでは無いでしょうか。
【要注意:上昇継続ローソク足パターン:強気のハラミ】
ほとんどの取引のウェブサイトや書籍では、強気のハラミは、価格の下落後に発生する場合、反転シグナルであると表記します。しかし、この強気のハラミはトレンドの状況によって持つ意味が変わります。
むしろ、強気のハラミは、上昇トレンドの一部として出た場合、継続パターンとして最も効果的です。
それは、買い手が “一時的な休憩 “を取っていることを示し、価格が高く取引される可能性が高いです。
強気なハラミを認識する方法は次のとおりです。
・最初のローソク足は強気で、2番目のろうそくよりも大きい
・2番目のローソクは小さな実体と範囲を持っています(強気または弱気の可能性があります)
そして、これが強気なハラミの意味です…
最初のローソクでは、ローソクが強気に閉じるので、それは強い買い圧力を示します。
2番目のろうそくでは、売買圧力が拮抗しているため、優柔不断を示しています(トレーダーの利確と、新しいトレーダーがロングポジションが入るため)。
【下落継続ローソク足パターン:弱気のはらみ】
弱気なハラミは、下降トレンドの継続パターンとして最も効果的です。
これも先ほどの強気のはらみの逆パターンになります。
これは、売り手が「休憩中」であることを示し、価格がまだまだ下降する可能性があることを示します。
弱気のはらみの見分け方は以下の通りです。
・1本目のローソク足が弱気で、2本目のローソク足より大きい。
・2本目のローソク足が小さなボディと範囲(それは強気または弱気になることができます)を持つ。
弱気のはらみが持つ意味はこのようになります。
最初のローソク足で、それはローソク足が下落で閉じ、それは強い売り圧力を示します。
2本目のローソク足では、買い圧力と売り圧力の両方がほぼ同等であるため、優柔不断であった事を示します(おそらく、トレーダーが利益を上げ、新規トレーダーがショートポジションを持つためでしょう)。
【高確率のトレンド継続のローソク足パターンを見つける方法】
これまででローソク足の継続パターンとは何か、そしてそれがどのように見えるかを学びました。
それでは、これらのパターンを使って高確率でトレードできるセットアップを特定する方法をお伝えします。その方法は次のとおりです。
レンジ相場であれば、レジスタンス(抵抗線)を抜けるのを待つ。
抵抗線を抜けた後、ローソク足の継続パターン(上げ三法や・強気のハラミなど)を形成するのを待つ。
もし、相場がローソク足の継続パターンを形成した場合、高値のブレイクでロングをする。
ショート場合はその逆。
◆下落トレンド継続サイン:USD/ZARの下げ三法
◆上昇トレンド継続サイン:EUR/USDの上げ三法と強気のハラミ
いかがだったでしょうか。このトレンド継続サインとブレイクアウト戦略、出来高を掛け合わせるととても強力なものになります。ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
ブレイクアウト戦略を学べるコミュニティはこちらから。
ビジネススキル・FX・トレードスキルを得たい方は、
こちらの起業家トレーダーを目指す方々のコミュニティへ。今だけ無料期間中です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?