Kager`s fat pad のエコー動態
Kager`s fat pad のエコー動態
これはアキレス腱の深部にある.
Kager`s fat pad は3つのパートがある.
長母趾屈筋パート,アキレス腱パート,retrocalcaneal wedge part.
ヒラメ筋と長母趾屈筋の間,アキレス腱パートと長母趾屈筋との間の滑り機構を長母趾屈筋パートが中心となって担っている.なので長母趾屈筋パートが重要.長母趾屈筋パートは背屈時には,私的には直線的なI形状,底屈時にはL形状となる.
Kager`s fat pad の柔軟性改善の方法
踵骨付近では,表層からアキレス腱,アキレス腱パート,長母趾屈筋パートの順に存在する.どこに指を当てるか意識して,側方に押す.押す方向は,どちらもやる.つまり,両方の指を使用すること.
retrocalcaneal wedge part の柔軟性の改善
後足部痛のある症例
底屈,背屈運動に伴うretrocalcaneal wedge part アキレス腱と踵骨後上部突起との間の出入りを改善する必要がある.
背屈時には長母趾屈筋パートを把持し,遠位から近位へ引く.これで長母趾屈筋パートをI形状とする.
底屈時には長母趾屈筋パートを把持し,近位から遠位へ引く.これで長母趾屈筋パートをL形状とする.
同時にアキレス腱付近の癒着を剥離し,retrocalcaneal wedge partが入る空間を作る.