迫り来る価格改定日。(ortofonカートリッジの巻。解説動画も貼ります)
デンマークのortofon社っていったらアナタ、オーディオ好き、レコード好きな方はみんなお世話になっていますから。もちろんワタシも新旧さまざまなカートリッジをゴロゴロと所有しておりますよ。みんな大好きですortofon。
2023年7月3日より同社製品の価格が改定されます。こんなご時世ですからして、仕方がありません。
そこで!今更ではありますけども、現行品の定番カートリッジ『MC-Q20』の製品レビューをしてみようと思います。値上げ前にアナタの背中をガツーンと押してあげたい一心で。この製品が気になっているアナタ!今が買い時ですよ!
*実は聴いたことがなかったのです(汗)。
ワタシ、1970年代のMC-20と2000年代のMC-20Wを所有しており、特にMC-20Wは気に入って普段から使っておるのですが、現行品であるMC-Q20の音って聴いたことがなかったのです。こりゃイカン、すぐに試聴しなくちゃ!と思いまして、輸入元さんからデモ機をお借りました。
由緒あるMC-20の系譜です。現行品がどんな音を奏でるのかワクワク。
*まずはオリジナルのMC-20を、改めて聴く。
手持ちのMC-20は、恐らく1977年あたりの製造個体。状態は良いです。
スペックとしては0.07mV(内部インピーダンス:2.5Ω)というすごい低出力。一般的に低出力のカートリッジは音色がシルキーで、微細なシグナルをキレイにキチンと奏でるといわれております。MC-20でクラシックを聴くと最高!なんて評価される所以です。
というシロモノなので、ロケンローラーなワタシの趣味に合致しているかというと、実はちょっと・・みたいな。リード線とかシェルかとイロイロと組合せてみてイロイロやってみたのですが、むーん。。
でもね、この仕事をする上でMC-20とDENONのDL-103を知らないっていうのはモグリといわれてしまうので。キチンと所有しております。
*MC-20Wって。
本名は『MC☆20W』っていいます。つのだ☆ひろさんみたいです。
2004年のリリースで出力は0.5mV(6Ω)。ボディは木粉と樹脂を合わせて成形。塗りにもこだわった美しいカートリッジ。コレすごく気に入ってます。
音色は、といいますと。
オリジナルのMC-20とはちょっと別モノかな。ベーシックなトーンはキチンとMC-20を踏襲しているのですが、高域も抜けるしボトムが太い。ウッドボディの恩恵もあるのかもしれませんが、けっこう豊かな低域です。でもそんなに高出力なモデルではないので、全体的に品のあるパワフルさみたいな。
ortofonらしい品格を有して万能。ロックもジャズも声も弦も、正しく美しく楽しい。ワタシの仲間内では、この『スターシリーズ』と命名された『☆』さんたちは、ラインナップのどれも銘機である。と、そんなふうに評価されております。状態の良い個体にもし出会えたなら、MC☆30Wもイッコ欲しいなって思っております。
*さて、本日のメインキャスト登場です。
いよいよこの方の登場です。
結論:大変に良き。こりゃイイわ。
MC-20の子孫だと、ハッキリわかります。すごく正常進化です。聴感レンジ広い!スッキリしているけどコクもある。スペックは0.3mV(5Ωっぽい)。
☆20が今風だと思っていましたが、コレはもっと今風です。比較すると低域がだいぶスッキリ。全体的に明瞭さが増していて、スーッと通ってくる。
んむ、良いね。
ortofonの味が好きで、現代の音楽も幅広く聴きたくて、常識的な価格のカートリッジはナニかないかね?と問われたら、間違いなくイチオシです。オレンジ色のボディは好みが分かれるかもしれないけど、ワタシは可愛いと思うの。
*MC-20系譜の解説動画、貼っておきます。
書いたテキストと同じ内容を喋っていますが、よかったらご覧ください。
*いつもやっている製品レビューとかはココで。
(チャンネル登録してくれると嬉しいです💕)
*ついでにコレらも改めて比較した(オマケ)。
ortofon沼、深いわ楽しいわ。
左の個体はトランスを背負っているGT。コレがまたね、いやー、うひ。
SPUなネタは後日また改めて。
*今週のまとめ。
冒頭でも書きましたが、このご時世ですからして、舶来品の価格改定はやむなしだと思っております。が、コレすなわち購入の決断が遅くなると、どんどん出費が増えるということです。
ワタクシ、ortofon製品を正規に取扱っております。『気になるー』って方がいらっしゃましたらココまでご連絡ください。もちろんortofon以外でも。
同じアホならお踊らにゃソンです。さ、ご一緒に!
ではまた来週に。
2023.6.7
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