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Jeff BeckさんとRitchie Blackmoreさん。(アナログレコードのお話し)
ワタシの近しい友人で、英国までアナログレコードを仕入れに行くヒトがいます。そして仕入れた(というより購入)モノは決して転売しないのです。こんなに健康優良児なレコードマニアさんは大変に稀な存在です。
流行病蔓延につき渡英できない数年を悶々と過ごし、今年はやっと買い付けに行けたとのこと。出発前の友人に『コレ見つけたら買って来て〜』と、何タイトルかリクエストしていたのですが、貴重なオリジナル盤を2枚発掘して持ち帰ってくれました。ちょー嬉しいです。
*Jeff Beckさん。
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『Guitar Shop』、1989年リリースです。
数年前にリマスター盤としてアナログレコードがリリースされ当然ワタシは購入しておりましたが、友人が持つUKオリジナル盤と比較して聴いてみたら、随分と悲しい結末になりました。やっぱりスゴイのですよオリジナル盤の音質って。
オリジナルプレス、国内マーケットではまず見つかりません。1989年というデジタル絶好調期にリリースした音源ですから、ひょっとするとアナログレコードはプレス枚数がそもそも少ないのかもしれません。
で、見つけてきてくれたのですよ。バリモンのUKオリジナル。もうね、思わず友人にチューしてあげたいくらい嬉しかった。
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そしてね、やっぱり物凄い音。なんせ活きが良い。針を落としてすぐに、ぐわーきもちいーって唸ってしまいました。
1989年ってワタシは大学3年生か?いわゆるバブル景気で世の中が浮かれていた時期ですな。このアルバムはリリースと同時にCDを買いました。そしてある意味でワタシの人生航路を決めてしまった音源。ココロからJeff Beckさんに尊敬の念を抱いたタイトルです。
Jeff Beckさんと北島健二さんに憧れて『音楽で食っていくんだもん』て、ココロに誓ってしまった21歳のワタシ。就職もしないし髪も切らないもんねーってイキがっていたなぁ。浮かれた世情に背中を押されて調子に乗っていたのでしょう。このアルバムを聴くと、いまでも酸っぱい思い出が反芻です。
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手前は数年前に限定リリースされたリマスター盤。
よく見ると色合いが違うのよね。
*Ritchie Blackmoreさん。
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『Bent out of shape』、1983年リリース。Rainbowのラストアルバムです。よく見てくださいまし、ジャケットの女性画像が大きくてモノクロ。このデザインはUKモノだけみたいです。
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このジャケットデザインが中古市場流通のほとんど。
リッチー教は、Deep Purple派とRainbow派に分かれると思います。1983年っていうとワタシは高校1年生だな。当時は完全なRainbow派でした。
グラハム・ボネットさんもロニー・ジェイムス・ディオさんも好きだったけど、少年のワタシにはジョー・リン・ターナーさんの熱唱が最も分かりやすかったのでしょうね。けっこう聴き込んだアルバムです。ギターも随分とコピーしました。Anybody Thereを通して弾けた時は嬉しかったな。いま思えば弾けてないけど。
そしてまったく意味がわからないPV。でもなぜか『リッチーかっくいいなー』って思ってしまった16歳のワタシ。いま観てもまったく意味がわからん。
ワタシ、この時期あたりから不良化(ワルではなく、デキが良くないって意味)したんだよね。中学生まではテニス少年だったのに。あ、でも高崎晃さんの音にぶっ飛ばされたのは中2だったな。。
*そして現在、55歳。
チラ見せしますとね、Walkman買いました。コレについては来週書く予定。
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ドッチかっていえば、今のワタシはDeep Purple派。デビッド・カヴァーデールさんかっくいいけど、イアン・ギランさんの『にゃぁにゃぁ』した声って中毒性あるよね。なによりイアン・ペイスさんのドラムが大好きです。
結局は中2からおんなじような事をやり続けているワタシ。続けていられるっていうのはとっても幸せなコトなんだと思っています。このまま最期まで続けていけるといいな。
英国から戻った友人曰く『イギリスも様子が変わっていた。なんせレコードの価格が上昇しているし、名盤の中古流通が極端に減って発掘が難しくなった』と。
レコードに限らず、自分にとって価値があるモノは早々に入手すべきです。
ガマンはイカン。そもそも『価値に疑問』をいだく事案に囲まれながら生きていかねばならない世情ですからして。
そしてワタシごときでは価値の創造なんてできやしないけど、紹介するくらいならできるかな、という今編でした。
ではまた来週に。
2023.4.19