さらば青森そして灼熱仙台 ~お伊達巡り~
4日目、とうとう青森旅も最終日。
前日の夕方に少し雨が降ったが、それで空も洗われたか、美しい青空。
Rママ上の美味しい朝食をごちそうになり、Rさんに香り高いコーヒーを手ずから淹れてもらい、Rパパ上に出勤ついでに駅まで送っていただく。
何から何までお世話になった。
旅行に行って旅館やホテルにお世話になるのとはまた違う。現地の人に優しくしてもらうとは、こんなにも幸福なことだったか。
R家の皆様のおもてなしは、久しく味わったことのない種類の親切だったように思う。
自分の家に誰かが来てくれた時は、そりゃもちろんあれやこれやともてなすけれど、なんとなく「ジブン、めっちゃ頑張っておもてなししてます!」感が拭えない。というか事実そう。つまり「無理してんなコイツ」と遠慮させたり申し訳なく思わせてしまったりする。
そういった負担や気負いを感じさせないR家の皆様であった。おもてなしって本当に難しい。奥が深い。極めるにはまだまだ人生が足りぬ。
ありがとうございました!!
八戸から仙台へ、およそ1時間半。
途中の盛岡や花巻、遠野なんかもいつか行きたい。
到着した宮城県・仙台は人で溢れかえっていた。
さすが東北第一の都市、サンドウィッチマンを生みし土地(関係ない)
駅周辺の賑わいは大阪と遜色ないだろう。人が多すぎるよぉ。暑いよぉ。
到着時点でまだ10時半。大阪に帰る飛行機は夜なので一日まるまる自由時間なのだが、友人ともども予定外でノープラン。如何にR家のおもてなしにおんぶにだっこであったのか痛感する。
しかし折角来たからには行かねば! 政宗!!
と、いうことで瑞鳳殿→仙台城址→大崎八幡宮というお手本のような伊達家めぐりをすることにした。るーぷる仙台という市内循環バスも走っていてちょうど良かろうと思ったのだが、仙台の人の多さは想定外だった。おまけに暑さも。
元が取れそうなので一日乗車券を買って並んだ乗り場は既にかなりの列。
バスの方も臨時便を出すほどの盛況ぶり。無事、すし詰めになってまずは瑞鳳殿へ。
まずは瑞鳳殿。バスを降りて初っ端から結構な坂道&階段。
しかも駅でロッカーに荷物を預けるのを忘れて泣く。苦行かよ。
小高い丘にあって木が多く日陰になっているのが幸い。高い杉と道に沿って沢山咲く紫陽花が美しかった。
周囲には殉職者の供養塔だったり、片倉景綱ら忠臣が奉納した灯籠がある。
遅れてきた戦国武将と言われる伊達政宗だが、その時代にはまだ追腹とい習慣があって、彼も間違いなくその激動を生き抜いたのだな。
むしろ豊臣家→徳川家と変わる境目に命がけの微妙な綱渡りを強いられ、苦労しただろう。
三代目綱宗公の時代には殉職禁止となったため、出家して菩提を弔うという「擬殉」の形になったとのこと。近くに擬殉者の墓がある。
再建されたものだし一概には言えないが、どちらも派手ながら瑞鳳殿には及ばない。
敷地内で書かれた案内だけでも面白い逸話が多い伊達家。なるほどこれは愛好家がたくさんいるだろうなぁ。
仙台城址は、仙台中心に流れる広瀬川を越えて、丘の上。
カーブ&カーブ、遠心力との戦い。
何度目かの「もう勘弁してくれ」でようやく到着した時には腕プルプル。明日絶対筋肉痛だ……。
そしてついに、あの有名すぎる政宗との対面……!
違うこれじゃない。
ふぉぉ……ご立派……!
やっぱりこれぞ政宗、という感じだ。
まだ6月、梅雨にも入っていないのに刺すような日差しのなか、見下ろす仙台の街は大きく立派であった。
続きまして仙台総鎮守・大崎八幡宮
シティバスで巡っているとなると皆行くところは大体同じ。ペースも似通っていて、いつも一緒の観光客が何組かいたり。妙な連帯感が生まれる。
お、ぉ……階段リターン……
大崎八幡宮を参ったあと、バスで仙台駅に戻る。
まだまだ飛行機までは時間があったが、荷物の重圧と暑さで体力はガリガリに削られ、ちょっと早いが空港に向かった。
仙台空港は割と大きく、利用客も多分多い。見どころもあるし、土産屋や飲食店も充実している。展望台も居心地がいい。
……いつも思うが、比較して国際空港と言いながらショボい関空。どうしたもんか。浮島でアクセスし辛いとは言え、もうちょっとエンタメに力を入れたほうが良いと思う。ありゃ駄目だ。
飛行機を待つ間、雨のためか出発がやや遅れたり席移動で呼び出されたり、地味に色々あったが、日付が変わる少し前に無事大阪へ帰還。
いやぁ、青森(+仙台)三泊四日、めちゃくちゃ濃ゆくて楽しい旅であった。この充実具合で鬱陶しい梅雨も乗り切れる……だろうか??
ともあれ、やはりRさんご一家と同行してくれた友人イズミさんのおかげで素晴らしい青森体験であったことは間違いない。改めて御礼申し上げます。
サンキューサンキュー、ビッグサンキュー、そしてオシマイ!!!
読んでくださった人もサンキューラブラブ!!