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日本一の砂漠はマジがいな ~鳥取砂丘~

先日母親が誕生日を迎え、その数日後に自分も晴れて不惑となった。
この年になると別に感慨もめでたいもないのだが、両親の方は長寿のお祝いというか、健康状態に感謝、という気持ちが強い。なので記念に旅行へ連れ出すことにした。
行き先は鳥取県。父親も自分も砂丘を見たことがないし、他にも行きたい場所もあるのでちょうどよかった。
思えば大阪に住んでいるからか瀬戸内海や太平洋側にはまぁまぁ気軽に行くが、日本海側には縁が薄い。初めての鳥取県、如何に如何に。

今回の旅の足は自家用車。
目的地までの運転はやや億劫だが、そこはドライバーが3人いるので気楽である。ぼちぼち両親には免許返納を考えてもらいたい気もするが、地元の田舎っぷりを考えるとあまり強くも言えない。とりあえず今回の旅行で見たところ、しばらくは心配いらないようなので良しとするか。

大阪から鳥取までは中国自動車道や鳥取道といった山中の高速道路をガンガン走る。日常の平地ではもう桜もほぼ終わりだが、山はやはり気温が低いのだろう、ちりそめでも目に楽しい箇所がいくつもあって良いものだった。
特に岡山県の粟倉という地域。山を一つ丸々桜で埋め尽くさんばかりで家族揃って目を見張った。あまりに見事で運転が疎かになりそうな。
いつか桜目的で訪れてみたい。

途中車のナビと喧嘩したりもしたが、交代で運転して約4時間くらい?


着いた!


ひろ〜〜〜〜い!!

想像していたよりずっと広くて驚いた。そして砂が綺麗!
テレビなどではもちろん見知っていたが、やはり聞くと見るでは大違いなのだ。凄い凄い。

天気は良く、砂漠を歩くのにちょうど良かった。
靴に砂が入るので裸足で歩いたのだが、すでに砂はかなり熱い。素足でいけるギリギリか。まだ4月中旬なんだが??
先も書いた通り父親と自分は初めて、母親は数回訪れているものの、たまたま夏ばかりでクソ暑くてとても歩けたもんじゃなかったらしく、実のところ歩くのは初体験。他の観光客に混じって写真に見えているオアシスの向こうまで行ってみた。


傾斜がきつく、砂がサラサラ故に足を取られる。
足腰鍛えられるワァ〜……
運動部が浜辺を走る意味が良くわかった。


天気が良ければ隠岐島が見えるらしい。
けぶっているのは黄砂のせいか?

頂上まで来たら海からの風が涼しく、快適だった。やはりGWまでが行って楽しい気温ではなかろうか。遮るものがなにもないので夏は熱中症になる危険性があるだろう。
登りでかなり消耗したが、ここまで来たら浜辺まで行かねばなるまい。

海が綺麗
海水はまだ冷たかった


海側の傾斜
砂の温度がかなり違う!

予想はしていたがアップダウン、めちゃ辛い。暑い。もう無理……。
元気なお子様たちが眩しい鳥取砂丘。がいなすぎ。※鳥取弁で「大きい」の意味だとか
お決まりのラクダに乗ったりはしなかったが、他にもサンドボードで滑ったりセグウェイで走ったり、色々アクティビティもあった。
風に乗って悠々と降りていくパラグライダーは気持ちよさそうだなぁと思う反面、着地した後はアレを担いでもう一回上るのか……? 無理では?? という気持ち。どうなんですかね。

駐車場に戻ってくるだけでくたびれ、腹ペコ一家。時間もすでに昼時を過ぎていたので一旦鳥取駅周辺で昼食を取る。

砂丘そば
まぁ、そばです

駅にはお土産コーナーもあったのでついでに覗いてみる。


真実はいつもひとつ!

鳥取県といえば(?)漫画家・青山剛昌氏の出身地、北栄町。
小さな駅の土産コーナーにもコナン君がいっぱいである。ちょうど新作映画の公開時期もあってか、至る所で目撃した。


妖気がビンビンだぜ!

コナンのお隣には当然のように鬼太郎コーナーがあった。
北栄町より西の境港が漫画家・水木しげる氏の出身地である。正直北栄町よりは水木しげるロードに行ってみたい。

座布団一枚


リンゴの木ではなく、梨の木
初めて見た。

名探偵コナンにゲゲゲの鬼太郎に、二十世紀梨。
そして鳥取と言えば、欠かせないのがコチラだろう。

/ じゃじゃ―ン \

47都道府県で唯一スタバがない県、それが鳥取県。
なぜスタバは鳥取に進出しないのか! 鳥取が軽んじられている!!
屈辱に耐え、県民は考えた……。
「スタバはないがスナバ(砂場)はある!」
そうして誕生したのが、このすなば珈琲。

いかがであろう。聞くも涙、語るも涙の誕生秘話である。
こうして話題になった鳥取県とすなば珈琲だが、2015年には念願の鳥取県スタバ1号店が出来たので特異性はなくなってしまった。しかしながら巨大資本に流されぬ県民魂、今後も大事にしていただきたいと思う。
満腹だったので行かなかったけど(笑

天気も良かったので鳥取城址にも是非行ってみたかったのだが、そこそこ良い時間だったのと人が多く駐車場が満車だったのとで断念。
のんびり満足するまで散策、という旅はなかなか思っていても難しい。同行者がいるとなおさら。とは言えだからこそ気楽で良いところもある。

てなわけで切り替えて宿泊先に向かったのだが、随分と長くなってしまったので次回に続く。またまたお付き合いよろしくお願い致します。


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