蚤の市たのしや
とうとう12月。
11月が終わり、2023年最後の月になってしまった。
何かが終われば何かが始まるのは当然で、始まってくれる有り難さに実は自分を含め多くの人間は気づいていない。12月が始まってくれたおかげで2023年は終わることが出来るのだ。
一年の終わりが冬であるのは何故か分からぬが、行事ごとを多くして奔走することで寒さを紛らわせようという目論見かもしれない。師も走ってりゃつまらんことを考える暇もなかろう、とか。
世間もイベントごとで大わらわ。クリスマスはもちろん、地域イベントもそこかしこで開催されており、自分も便乗して行ってまいりました。
もとは東京で開催される市の関西Ver.だろうか。今年で7回目らしい。おそらく初めてくらい、一人でモノレールに乗ってはるばる万博記念公園へ。
出かける時はあさイチから張り切る(寝坊しなければ)ので、数カ月ぶりにMAX通勤ラッシュの電車に揺られる羽目になった。圧迫感すごい……。
太陽の塔ってあんなにデカかったっけ?
遠目になら何度も見ているが、間近で見上げると「岡本太郎スゴい」みたいな感想しか出てこない。暖かくなったら登ってみようか。
開場前に到着したが、既に結構な人が並んでいた。蚤の市では出会いは一期一会、早い内に出向くに越したことはない。皆考えることは一緒なのだ。
入場券を買って、いざ出陣!!
色々見て回りたいが、一応目的としてはお椀の買い替えである。
皿など他の食器類も貧相なので補充したい。
こうした蚤の市は初めてではないが、やはり万博公園は広い。
結構な出店数だが、人が多すぎて移動に難儀するということが全然なかった。早々に案内図を失くしたが、土台お店が多すぎて把握出来っこないし、こういうのは風の吹くまま気の向くまま見て回るのが良いのだ。
日は差しているものの、12月の冷たい風に来場者も出店者も震えながら交流を楽しんでいた。良きかな。
手回しオルガンのパフォーマー。音色が愉快だし、音が密なので驚く。
なにより見た目がイカしている。
会場は古道具、古書、古着、雑貨、北欧関西市、クラフト作品、カフェなどかなりのバリエーション。テナントの人との交流も楽しいのが蚤の市の良いところ。
別府で竹細工を扱っているという方のお話が特に良く、ついつい購入してしまった。
「竹の維管束を存分に堪能したくて……」
なるほど分からん。でもそういうの好き。
竹藪は山の生態系を崩しがちなイメージで、竹細工がもっと増えれば問題解決では?などと思っていたのだが、話はそんな単純ではなく、竹細工に使える竹は人がきちんと管理したものでなければ難しいらしい。これがなかなか力仕事であり従事者も年々減少傾向で苦労している。自分も竹細工を作る側に回るか、竹を管理する方に回るか、めっちゃ悩んだ、と。
ふーん、へー、と聞くだけだったが、その愛は十分伝わりました。がんばってください。
こんな風にウロウロと、開場(9:30)からずっと歩き回って昼過ぎにはすっかりくたびれてしまった。
同じ万博公園内でラーメンエキスポなるものが開催されていたので、遅い昼食をそこで済ます。寒いが美味かった。
そして今回の戦利品がコチラ。
物欲がそんなに無いと言ったな、アレは嘘だ……。
素敵なものについつい財布の紐が緩んでしまった。だが後悔はしていない(キリッ
お目当てだったお椀だが、残念ながら木工?のお店がほとんどなく、今回は手に入れることが出来なかった。代わりとばかりスープカップを購入してしまったが、やっぱりお味噌汁は木製の茶碗が良いな……。いつかどこかで見つけることが出来ますように。
関西蚤の市、これほどの規模のものはなかなか頻繁には開催されまい。
非常に面白かったしまた覗いてみたいが、その際はきっちり予算を決めてから行こうと思いますマル。
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