ハレの国岡山からのてんこ盛り香川旅 〜デカいしか言ってない〜
昨日から引き続き、倉敷散策。
朝から雨が降るなか、本命(?)大原美術館へ。
エル・グレコ『受胎告知』など、沢山の絵画や工芸品、仏像が所蔵されている。本館・分館の他東洋館や庭があってとても広く、余裕で一日過ごせる。
結論:河井寛次郎作品はカワイイ。
堪能して出てみればいつの間にか雨が上がっていた。
曇り空だが傘を買わずに済みそうで幸い。
ゆっくりと歩いたのち、夕方に倉敷駅で今回の旅の目的であるIzumiさん(@Izumi30675560)と合流。
香川県に住む方で、ノマドニアの参加者ということでもともとTwitterではうっすらと繋がりがあった。
もとは縫製のお仕事をされていたらしく、『衣』をはじめとし、『食住』など「日々できるだけ自分のことは自分でできるように」をモットーにいつも素敵な暮らしの一端をTwitterにUPされている。
特に料理が魅力的で、ずっとネットストークをしていたところに声をかけていただき、今回訪問の機会を得た。
直接お会いするのは初めてであったが、とても物腰の柔らかい方であった。
合流してからは岡山県から香川県、高松市へ、瀬戸大橋を渡って向かう。
連れて行ってもらった中華料理屋、楓林では、非常に美味しい料理に舌鼓を打った。
どれもとても美味しく、素敵な夜であった。
その日は図々しくもIzumiさん宅にお邪魔させていただき、Izumiさん母上様にもご挨拶。やはり親子というべきか、Izumiさんとよく似て雰囲気の柔らかな女性であり、偶然にも自分の母親と同じ名前(!)であった。
冷える夜に暖かなもてなしを受け、感謝しつつ湯たんぽのおかげでぐっすり就寝。
翌日、朝食後に早速香川高松の観光に連れて行っていただく。
香川も10年以上前に金比羅さんを訪れて以来、ほぼ初めて。
まずは写真を観てから気になっていた根香寺へ。
四国八十八ヶ所のうち、第八十二番札所にあたり、香川県の中心にある五色台の主峰、青峰山の中腹に建つ。徒歩で訪れるにはなかなか骨が折れるだろう、行ってみて初めて気づいた。車を出していただいて、本当に有り難いことである。
次に国の特別名勝に指定されている、栗林公園へ。
菖蒲池などもあり、その季節にはおすすめとのこと。
想像していたよりかなり広大な面積であった。かつては動物園も併設されていたらしい。
中に人工の滝が造られており、なんでも江戸時代、松平の殿様を喜ばせる為にご来園の折にはわざわざタイミングを見計らって人力で上から水をながしていたんだそうな。役人の苦労が忍ばれる。
そして昼餉は饂飩!
流石、うどん県。文句なしに美味い。
伊勢うどんや稲庭うどんなども好きだが、自分はコシがある方が好みなので嬉しい。
連れて行ってもらったのは上原屋本店。12時前ですでに結構な行列が出来ていたが、回転が早いので待ち時間はあってないようなものだった。サラリーマンなどが食べに来るらしい。香川のソウルフードにして最強のファーストフードである。
Izumiさん情報によれば、田舎に行くともっと安くて量も多かったりするとのこと。
続いての目的地は屋島。あの源平合戦古戦場の屋島である。
遠目に眺めたそれはなんだか台形で、切り立った崖であった。すぐ隣では庵治石と呼ばれる花崗岩が有名と教えてもらった。かつてブラタモリの撮影も行われたらしいが、如何にもという感じである。
屋島と言えばこれもあった。
『平成たぬき合戦』で出てきた太三郎狸は人を助ける良い狸らしい。愛されて祀られて、色々ご利益もある凄い狸である。可愛い。
昨日の悪天候はどこへやら、すっかりいい天気で長めが良かった。
展望台には新しく交流施設?として『やしまーる』なるものが建てられており、色々イベントも開催されるらしい。
Izumiさんも初めてとのことで興味深く見て回っていたが、カフェで提供される料理やケーキを見て「わざわざこんなところに来てまで…自分で作ればいいのに」とのこと。
うーん、逆マリーアントワネットかな?なんでも自分で作ってしまう人の真髄を見た気がする。
屋島の山の上には唯一の山上水族館もあり、観光客が時間を潰そうと思えばいくらでも出来る。
栗林公園でも思ったが、香川はなんでもデカい。昔のものがデカいまま残されている。
屋島を降りて最後に、高松駅近くの玉藻公園に連れて行ってもらった。
讃岐国領主・生駒家、高松藩主・松平家の居城だった高松城跡を整備した公園で、海岸線沿いに建てられていた昔はそのまま船で入城できたそうな。さすがは海国である。
Izumiさんはどこへ行っても民俗的、歴史的知識が豊富で興味深い話を多くしてくれた。地域ガイドとしてはこれ以上なく優秀な人である。
予備知識ほぼゼロで訪れた香川・高松だったのだが、素晴らしいガイドのおかげで満喫、大満足であった。
なんにつけても善意に満ちた気遣いを沢山していただき、『おもてなし』とはこういうことを言うのだなぁと誠に感じ入った次第である。いつか大阪に来られた際には恩返しが出来るよう、自分も見習いたい。
ありがとうございました。
夜も更けて帰り着き、バタンキュー。体力の無さを痛感…。
これにて岡山・倉敷〜香川・高松、大人の遠足、閉幕閉幕〜