芸術の晩秋 丹青三昧と大阪ビルヂング
※写真多め
行きたいな〜タイミングが合えば〜どうしようかな〜と思っていたコチラ
のんびりしていたら終了が12月3日であった。
閉幕までに行けばいいが、最終日の3日は日曜なので混むであろうことを考えると、平日の今日がベストだろう。今日行かなければおそらく面倒が勝って絶対行かず仕舞いになる。えいやっと腰を上げて家を出た。
「丹青」とは絵を描く事であり、丹青三昧とはつまり「画業にひたすら邁進すること」 芦雪の生涯を支えたモットーである。
会場となるのは大阪市北区にある中之島美術館。そう言えば改装してすごく良くなったと聞いたが、実際に行ってみるのは初めて。
少々寒いが天気自体は悪くない。えっちらおっちら川沿いを歩いて向かう。
このあたりは海が近く、川も多い為か橋が多い。地名にも沢山「〇〇橋」が残っている。今は暗渠になっているのだろうか、タモリさんなら詳しいはずだが……。
遠目に見るなら錦橋の方が重厚でカッコいいが、近くで見て歩いて渡るなら淀屋橋のほうが可愛い。
そんなことを真顔で語る橋マニアは、実は江戸時代からちゃんと存在したらしい。その証拠がコチラになります。
その名も「浪華橋々繁栄見立相撲」(なにわはしばしはんえいずもう)
時を超えるオタクの情熱を感じるッ!!
JR大阪駅も近く、徒歩圏内で沢山の美術館もある。
今改修工事中だが、東洋陶磁美術館など面白くておすすめ。バラ園もあり。
えっちらおっちら歩いてようやくたどり着いた本命、中之島美術館
10時からのオープンで、到着はお昼すぎになってしまった。朝寝坊したことは秘密にしておこう。
それでもチケット販売機前には結構な列が出来ており驚いた。開催も終盤で、一番の目玉であろう和歌山県串本の無量寺にある『龍・虎図襖』はもう展示が終了している為、こんなに多いと思わなかった。
自分も本当なら見たかったが気づいた時には終了していたし、まぁ串本なら頑張って行けるし、それよりは他の地域のものが見れる方が良かった。
当然ながら中は撮影禁止なので作品の写真はない。
周辺の様子を少しばかりどうぞ。
ショップが盛況で、自分もついつい散財してしまった……。
長沢芦雪は巨匠、円山応挙に師事し、目がくらくらするような緻密な絵も描きながら、大胆な筆使い・構図による独自の世界を作り上げた江戸時代の画家。奇才と呼ばれる伊藤若冲や曾我蕭白らと活躍の時期を同じくし、沢山の作品を残しながらも四十半ばで謎めいた死を遂げている。
即興で描かれたとされるものも多く、力ある絵は面白い。動物画も多く、花鳥風月の他、ムクムクとした子犬たちには誰もが思わず頬を緩める可愛らしさだった。
迫力ある龍や虎もどこか愛嬌のある姿なりをしていて、芦雪のまなざしのあたたかさを垣間見ることが出来る。
美術館を出た後は周辺をウロウロした。
中之島の辺りは古い重厚なビルが残っていて面白い。
気温は高くなかったが日差しがあったおかげで歩いている内に暖かくなったし、良い運動になった。
たまには美術館も良いな、と行く度に思うのだけれど、なかなか頻繁には行けないな〜。