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青森極楽地獄一度はおいで ~陸奥恐山から八戸へ~

青森2日目、すこし陰っているが本日も雨の気配なし。
前日より比較的のんびり起床し、ホテルでの朝食後東北新幹線で新青森駅から八戸駅まで移動する。

ありがとう東横INN
朝食が無料なのは嬉しい
青森駅にて左から 遮光器土偶ねぶた、弘前ねぷた
五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)、青森ねぶた
リアルかつ躍動感

30分程度で八戸駅に到着すると、現地で待っていてくれたRさんと合流。
現在は横浜住みだが、わざわざこの旅行に合わせて帰省してくれた。感謝感激。更にはRさんのお父上が我々のために車を出し、運転手兼案内役を買ってでてくれたのである。当初はレンタカーでの移動を予定していたが、現地の人の運転&案内とは有り難いの極み。感謝感激雨あられ。

Rパパ上は生まれも育ちも青森のため、勿論案内も運転も慣れたもの。
初めて聞く南部訛りで青森のアレヤコレヤをレクチャーしてもらいつつ、八戸から約3時間かけて本日の第一目的地、恐山霊場に到着!

途中にある湧水所、恐山冷水
キンキンに冷えて美味しい
1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで長生き!
今回でめちゃくちゃ寿命延びましたw

比叡山・高野山とともに日本三大霊山と言われる恐山。
正確には「恐山」という山は存在しない。現地の人達が「死ねばお山に行く」と語り継ぐあの世の入口。
残念ながら見どころの一つ太鼓橋は修繕中で渡れなかったが、山のど真ん中にいきなり現れる宇曽利山湖の広大さと立ち込める硫黄の香りに十分驚かされた。ちょっと箱根にも似ているか?
昼食をとってから早速散策を開始。


総門
本堂(左)、山門(中央奥)、寺務所(右)


平日だからか人も多くなく、空も青空が見えてきて若干暑いほどだがコンディションは良好。境内の広さが実感できる。

奥が地蔵殿
写真が壊滅的に下手なのはご勘弁
手水隣にいる亀!かめ…?
長寿を願ってナデナデ。
お賽銭が硫黄で黒い!!
なんとビックリ、敷地内に温泉!※無料
無人だったので女湯の写真を撮らせていただきました
温度はやや温く、寒い時期には嬉しいだろう

地蔵殿に向かって左はゴツゴツとした岩肌が広がる。各所に〇〇地獄と名前がつけられている通り、「地獄」を表しているそうな。
火山性ガスが吹き出る様子は、絵本や昔話でみた姿そのもの。

「恐山 心と見ゆる湖を 囲める峰も 蓮華なりけり」
入町桂月

そこかしこに石が積まれ、風車が立てられている。
これは水子のために捧げられたものなので、触れてはいけないらしい。カラカラと回っている瞬間、そこで水子が遊んでいるのだとか。

あれに見えるは極楽浜
荒涼とした岩肌とは一変して穏やかで美しい浜辺
砂浜の白と澄んだ水で一瞬リゾート地のビーチかと錯覚する

一見穏やかで美しい湖なのだが、水質は強酸性。ただ一種類、ウグイという名の魚のみが生息している。他の土地のウグイを放流しても2時間程度で死んでしまうらしい。
美しくも厳しい極楽である。

広い上にアップダウンも少し
訪れる際は歩きやすい靴で!

スローペースで2時間ほど(かなりのんびり)回っている内に気温も上がり人も多くなっていた。やはり山なので天候も変わりやすいらしいので、ここは天気に恵まれたというべきだろう。
巡り巡ってこの世に戻り、駐車場で待っていてくださったRパパ上と合流して俗世へ下っていく。山道ならではのカーブが連続するので、三半規管の弱い人は酔い止め必須だ……!

途中バカでかい六ヶ所原燃センターだとか一面の太陽光発電設備だとか風力発電設備だとか……全国8位の面積は伊達じゃない。
初めて知ったが三沢市にはこれまた広大な米軍基地がある。三沢飛行場では自衛隊も訓練をしており、その騒音で地元住民が移転を余儀なくされたというお話は興味深いが無知を恥じる思いである。
遠く離れたパレスチナやウクライナの話は連日報道されていても、それよりはるか近いはずの青森の苦労は露も知らぬでは情けない。無関心が地方を疲弊させるのだ。


再度車で3時間ほどかけて八戸まで戻った時はそこそこ良い時間だったが、Rパパ上の観光大使っぷりはここからが真骨頂か。
まだまだ面白いところは沢山あるとのことで、夕暮れ前に連れて行ってもらったのがこちら。


蕪島神社
ウミネコの繁殖地として国の天然記念物

小ぶりな島(今は陸続き)を埋め尽くさんばかりのウミネコ!!
ミャアーミャアーと確かにかもめとは異なる鳴き声で会話がし辛いほど沢山飛んでいた。
ちょうど今は子育ての真っ最中らしく、黒い翼の成鳥とぱやぱやな羽の幼鳥が埋め尽くさんばかり。地面は勿論フンだらけ、なので参詣のための傘が用意されちゃったりする。

ウン◯を落とされたら落とされたでウン(運)がついたということに
拭き取る前に社務所に申し出ると記念品が贈答されるとか……

2015年に火事で社殿が焼失し、2019年5年の歳月をかけて再建された。
ウミネコの繁殖時期は工事もストップを余儀なくされ、なかなか大変だっただろう。

雛と
かもめよりキリッと凛々しい面持ち
境内
流石にこの数は慣れないとちょっと怖い
八戸港を臨む
建物も船もなんでもデカい


さらに続けて種差(たねさし)海岸へ。

すごい青春みたいな写真になった

芝生と松という珍しい海岸は、腰を落ち着けてのんびりするのにベスト。サンセットビーチではないが、浜風に吹かれつつなんぼでもぼーっと出来そうだ。
犬もめちゃくちゃ走り回っていた。元気があってよろしい。
東日本大震災の時、八戸の海も漁船が座礁したりの被害は大きかったとのこと。今は美しく整えられその気配は薄い。確かに復興はなされたのだろう。

植物も良いが岩も良い


夏至も近く、日はだいぶ長いが傾いてくると少し肌寒さを感じる風が吹いている。夜過ごしやすいのは羨ましいことだ。

夜はRさんのご実家にお邪魔し、Rママ上にもご挨拶。
所狭しと机に並んだご馳走に舌鼓を打ち、実に良い夕餉であった。
Rパパ上は日本酒がお好きということで我々調査団より上納させていただく。お口に合えば大変嬉しいです。お酒で饒舌になったRパパ上のお話は非常に楽しかった。
余談だがごちそうしてもらった寺田本家『醍醐のしずく』というお酒がめっちゃ美味しかったので、自分でも購入したい。ほんと余談ですね。
至れり尽くせり、流石に疲れてお風呂を頂いたあとは即落ちであった。

続く!!!!


地元スーパー(ユニバース)にて
イオンに負けずに頑張れ現地資本
海産物がデカい
これが! ほや!!


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