異世界から来た海老村の地球観察日記 第二話 ハンバーガー
夕暮れが街を染め始めた頃、トウマは大学の講義を終え、足早にマクドナルドへと向かった。頭の中は海老村のことでいっぱいだった。ハンバーガー、海老村は食べたことがあるだろうか。異世界にはハンバーガーなんてないだろう。どんな反応をするだろう。想像するだけで、トウマの胸は期待と少しの不安でドキドキと高鳴っていた。
海老村はトウマのアパートで、送られてきたばかりのゲーム機に夢中だった。カラフルな光が画面に反射し、海老村の真剣な表情を照らしている。新しい文化に触れる度に目を輝かせる海老村