アメリカADAツアー⑱
帰国した昨日、すぐに寝て、
夜中の12時頃起き出して、荷物片付けて、
3時過ぎにまた寝て、今日、お昼に起きました。
さて、記録報告の続きです。
2015年8月2日記録報告
やっと慣れてきたDCにさよならしてシカゴへ移動。
それにしても荷物が多い…。
シカゴ行きの国内線で、
酸素ボンベのリクエストができなかったので、
携帯用酸素濃縮機をレンタルした分、
ひとつ荷物が増えているのだー。
くそー。邪魔ー。
ボンベ積めよ、ユナイテッドー!
フライトの予定は16:50。
で、余裕ぶっこいて、14:00にスーパーシャトルという
ホテルと空港間の移送の車を予約してたんだけど、
他のシカゴメンバーたちが、
「ここのタクシー、時間がアテにならんから早めに移動するー」
って言って、12時から移動を開始するらしい。
え…14時じゃ遅いのかなぁ?
確かに、30分遅れたりしたら、かなり危ないけど…。
そこで、スーパーシャトルの予約を手伝ってもらった
敦子さんに相談。
早めに来てくれないか、聞いてくれたのですが、
予約時間は変えられないと。
仕方ない。
時間ぴったりに来てくれることを祈るしかない。
と、フロント周辺で待っていると、
13時過ぎ、
「あと15分で着くらしいよ!」と、敦子さんからのメール。
なんだよもう。
早く来てくれるのはうれしいけど、
予約時間関係ないっていう点では一緒じゃんか。
「君の友達が心配して、早く行ってくれっていうから、
がんばってアレンジしたよ〜。
でも、空港までは10分くらいだから、
向こうついても暇すぎると思うよ〜!あっはっはー!」
みたいな事言いながら、ノリノリなドライブ。
いやいや、心配だったのは私なんだけどね。
そんなこんなで余裕の空港到着。
さて。
無事にチェックイン、セキュリティの関門を
くぐり抜けられるのでしょうか。
まずはチェックイン。
車いすのバッテリーのことも、
呼吸器のことも、酸素のことも、ノークエスチョン。
普通に、預ける荷物のことだけを確認して終了。
次、セキュリティ。
すべての荷物をスキャンマシーンに通している間に、
私はアナログに人の手によるボディチェック。
「身体を左右に振れる?」
えーと…微量でしたら…。
「腕で、身体をシフトアップできる?」
全然無理ッス…。
「前にかがむことはできる?」
…うりゃー!
「No〜!∑(゚Д゚)そんなに無理しなくていいのよ〜!」
あ、そう?
「どこか、触って痛いところとか、ある?」
特にないでーす。
「じゃあ、ちょっとボディチェックさせてもらうわね…。」
はーい。どうぞー好きなだけー。
「Ah... Well... let me...」
………?
「あぁ、どうしよう!折れちゃわない…!?(笑」
折れませんよ!見た目細くて繊細っぽいけど、
身体も心も、そんなに簡単に折れませんから、
どうぞ、触って、触って!!(笑
みたいな感じで、優しいセキュリティのお姉さんに、
優しくボディタッチされて、ボディチェックは終了。
あのセキュリティのスタッフは、
空港のスタッフじゃなくて、
連邦政府の職員なんだって。
さて、そろそろバッテリーが引っかかって
わーわーしてる頃かなぁ?
と、スキャンマシーンのところに戻ってみると、
案の定、しっかり引っかかってました。
鉛のバッテリーの方ね。
ほれー。
それは人工呼吸器のバッテリーですよー。
それがないと、機内で呼吸器使えないのよー、私ー。
セキュリティスタッフは、スーツケースを開けて、
全部のバッテリーを取り出し、
バッテリーバッグも全部開けて、中身をチェック。
「スキャンした時、アラームが鳴ったのよ。
ちょっと、もう一度スキャンさせてもらうわね。
これでまたアラームが鳴るようだったら、
エキスパートを呼ばないといけないわ。」
エキスパートって、何のだよ…。
呼吸器か?バッテリーか?障害者か??
「車いす関係のものでは、よくこういうことがあるのよ。
多分問題ないと思うから、心配しなくていいわ。
もう一度、スキャンかけてくるわね。」
車いす関係じゃなくて、呼吸器関係なんですけど…。
2度目のスキャンで無事にセキュリティをパスし、
やっとのこと搭乗ゲートへの道が拓ける。
はー。
まったく…。
………。
っていうか、車いすのリチウムイオンバッテリーのこと、
なんも言われてないけど、いいのかな?
搭乗時になんか言われるのかな?
ま、いっか。
搭乗口近くの売店で買ったとんがりコーンをぽりぽり食べつつ、
搭乗開始時間を待つ。
隣に座っているおじさんのおでこに、
赤いハリーポッターマークがあるのが気になってしょうがない。
反対隣の黒人さんの腕のタトゥーに、
「忠成」って彫ってあったけど、「忠誠」の間違いですよ、って
すごい伝えたい〜。
なんて、時間をつぶすうちに搭乗時間。
呼吸器のバッテリーをリチウムから鉛に切り替えて、
このリチウムを…リチウムを……
………車いすに積んだまま持って行っちゃった…。
280whのリチウム2個、カーゴに積んでいいんでしょうか?
何も言わないんだからいっかw
国内線は、大きなバスみたいな感じで、
枕もないので、身体がぶかぶか…。
ブランケットを詰めながら2時間弱のフライトを乗り切る。
ふと前の席に目をやったアテンダントが、
「海老原さん、大変です!」と言う。
なに?なに?どーした?
「酸素ボンベが積んであります…」
………え!?(; ̄ェ ̄)
「2本もw」
私の300ドルを返して欲しい…。
ユナイテッド、謎すぎる。
っていうか、アメリカ謎すぎる…。
300ドルの酸素吸いながらシカゴオヘア空港に無事着陸。
さぁ次の難関は、ちゃんとタクシーが捕まるかどうか。
ツアー事務局のトミーが先にシカゴに渡っていたので、
アクセシブルタクシーの予約をお願いできないか聞いていたんだけど、
「シカゴはどこにでもアクセシブルタクシーあるから、
予約をする必要はない。」と言われたそうで、
結局、空港で直接捕まえることになったのです。
いくらアメリカで3番目に大きい都市だからってねぇ。
いつでもアクセシブルタクシー捕まるなんて、
ほんとかなぁ?
半信半疑で、タクシーロータリーに並んでみる。
ロータリーには、
お客をタクシーに振り分けているおっちゃん1人。
おっちゃん、私を見るなり、
「はいはい、車いすね。ちょっと横で待ってて!」と言って、
何やらどこかに電話(無線?)。
ここで待っててね…って…どんだけ待てばいいのやら…。
と、10分もしないうちに、アクセシブルタクシーが出現!
うそー!
ほんとにすぐ来たー!!
ドライバーは、ひょいとスロープを出して、
ひょいひょい私たちと荷物を積んで、楽々スタート。
「どこまで?」
ホテルフェリックスまで!
「おっけー!」
どれくらいかかる?
「まっすぐ行けば20分くらいかな?
でも、お金くれるなら、いくらでも遠回りするよw」
お願いだからまっすぐ行ってくらはい…。
もう夜だし…。
15分くらいドライブを進めると、
急に目の前に、大都会のネオンが!
ぎゃーっ!
ちょー都会〜!!
夜の大都会、怖いよーー!!
シカゴ、怖いよーっ!!
ホテルに着いたのは20時過ぎ。
ドライバー、「またアクセシブルタクシーが必要になったら、
俺んとこに直接電話していいよ!」
と、自分の携帯の番号をくれました。
ケニア出身のアリさん。
親切だった。
タクシーから荷物を降ろしていると、
変なアジア系のおばちゃんが、
荷物キャリーが動かないように押さえててくれたり、
片言の日本語で話しかけてくる。
そして、タクシーのドライバーにチップ払おうとしてたら、
「あら、いいのよ、そんな…」と勘違い?
その割に、多分チップを期待して、
なんかずっとくっついてきてた…?らしい?
誰なんあなた…。
シカゴ、怖いとこやー…。
はー…疲れた…。
もう、ご飯も食べずに寝るようだね、こりゃ。
でも、できたらお風呂入りたいなぁ。
お風呂、どんなかなー………と覗くと、
まさかのバスタブ無しーーー!!!
それはちょっと困ったなー。
フロントに聞くと、
シャワーチェアーが2つあるとのことなので、
貸して欲しいと伝えて待つこと15分。
コンコン…。
来た来た。ガチャ…。
「Hi!シャワージェルお待たせ!」
ジェルじゃねーんだよ…チェアーだよ、チェアー…。
「え!?シャワーチェアーの方!?
わお!ごめんごめん!聞き間違いだね!」
そうだよ、そっちの方だよ…。
どんな聞き間違いだよまったく…。
結局、シャワーチェアーは貸し出し中だということがわかり、
お風呂は次の日に持ち越し。
そんなドタバタやってる間に、外は雷雨に。
ピカピカドッカンの中、就寝準備。
翌日は、今、アメリカでもっとも活発な活動を展開している
という自立生活センター、Access Living訪問予定。
おやすみなさい。