娘と映画鑑賞(2):海街diary

原作のファンである大人の希望で選んだ作品ですが、結果から言えば大正解でした。
(読書好きの娘に、「日本の若草物語みたいな感じかな」を殺し文句に押し切った)

僕が大好きな湘南の海、大好きな鎌倉の街、そして美女たち。

海から離れたこの南国チェンマイの地で育つ9歳の娘には、日本の移ろう季節の情景とともに心に残ってくれたようです。一人っ子なので、単純に姉妹というものへの憧れなのかな。

もちろん娘には、腹違いの妹だったり不倫だったり、相続だったり融資だったり、作中に描かれる様々な大人の事情はよく分からないままなのだと思います(それでいいのですが)が、ともかく主題である「仲の良い四姉妹」という存在と、身内だからこその無遠慮なガールズトークばかりは、どうやっても手に入れられないもの。

個人的には、娘の心にあったかどうかは別として、タイへ越してくる以前の横浜で、姉の子たち=姪っ子三姉妹と一人っ子の娘が集まったときの様子を思い返したりなどしていました。つまり、作中の描写と日本で暮らしていた時の懐かしい思い出を、「ああこんな話もしてたな」などと重ね合わせながら見ていたわけです。

今思えば、日本に居た時も十分幸せだったんだな。
そんなことを考えながら。

なお、「一番印象的だったシーンは?」の質問には、
娘「花火!船の上から見たやつと、そのあとの線香花火も!」
妻「アジフライが食べたい」
私「長澤まさみ」

私たち家族それぞれ、三者三様の“憧れ”が詰まった作品 (https://amzn.to/3enaBk6) でした。


PS: 原作、日本を出た時には連載中でしたが、いつの間にか完結しているとのこと。紙本で読みたいなあ

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