逆立ちして見てね。
ピエト・モンドリアン。
オランダ出身で、19世紀末から20世紀に活躍した画家です。
彼の名前を聞いてすぐに思い浮かぶのはコンポジションシリーズ。
1921年から制作され始め「コンポジション」という題が付けられた一連のシリーズ作品のことです。赤・青・黄色・白を黒い線で区切った作品が有名ですね。
そして、モンドリアンといえばサルバドール・ダリ。
この世には
ダリがあらゆる画家たちを勝手に採点した
「ダリ的分析に基づく諸価値比較一覧表」というトンデモナイ採点表が存在します。
ダリは他の画家に対してかなり厳しく辛辣な評価をすることが多かったらしい。
自分の評価が高いと思いきや、自分は11人中5番目と控えめ。笑
ちなみに1位はフェルメール。
ダリは「アトリエで仕事をするフェルメールを10分でも観察できるなら、この右腕を切り落としてもいい」とコメントしているくらい大好きだったようです。
2位はラファエロ、3位はベラスケスと超有名な画家が続きます。
4位はダ・ヴィンチ、5位はダリ自身。
そしてモンドリアンは何位かと言うと…
まさかの最下位!!
11人中11位ですよ、奥さん!!
いやはや辛辣です。
ただ単に自分の価値観や方向性と合わなかったのでしょうね…たぶん。
さて、そんなモンドリアンが制作した「ニューヨーク・シティⅠ」という作品が77年間、上下逆さまに展示され続けていたことがつい最近明らかになりました。
この作品は赤・青・黄の3色の細いテープで格子模様が描かれています。
なぜ逆さまになったのかは謎。古い写真を見た時に展示方向の間違いに気付いたそうな。
でも、ここだけの話…明らかな人物画や風景画ならまだしも
抽象的な作品ってのはどっちが上なのか分からん時もある。笑
でも、この作品が正しい方向で飾られることはこの先も無いんだって。
保存上の理由なんだとか。
作品に使用されていた粘着テープが77年間も同じ方向に下がっていて
急に方向転換すると粘着テープがはがれ、作品を破損する恐れがあるらしい。
分かっちゃいるけど、やめられないってか。