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コンコンコンセプト。
徹底されたコンセプトに基づくお店は、ちょっとやそっとのことでは揺らぎません。
スタッフもお客さんも全力でその世界観に入り込むことで完成する独特の空間。
例えば、一時期アキハバラに爆発的に増えたメイドカフェ。
メイド喫茶とも呼ばれますが、その歴史は意外と古く、
明治末期、銀座にある上野精養軒が開設した「カフェー・ライオン」が原型とされているそうです。
ホールの女性スタッフが和装にエプロンを着用しておもてなしするスタイルが人気だったといいます。
「おかえりなさいませ、ご主人様」というパワーワードでお出迎えし、
「にゃんにゃん」という呪文を使って、訪れた人類をすべてネコ化してしまうその破壊力は計り知れない。
どんな時もブレない芯の強さを発揮する…それがコンセプトカフェ。
メイドカフェは未経験だけど、監獄居酒屋なら大昔に行ったことがあります。
しかも地元に無くて、わざわざ都会まで出た思い出。
まず入口で逮捕されます。笑
ミニスカポリスに手錠をかけられ、牢屋を模した席へとご案内。
メニューはよく覚えてないけど、
飲食中に突然、警告音が鳴り出し、店内は真っ暗に。
そのあと「只今、囚人たちが脱獄を図りました。皆様お気を付けください」みたいなアナウンスが流れて店内は厳戒態勢に。
店の奥からミイラや狼男、フランケンシュタインの格好をした囚人が飲食中のお客様を襲いに来る、というイベント。
不定期に発生するので、タイミング悪くトイレとかにいると怖くて帰れない。笑
実際、友達がトイレに行ってる時にイベントが発生して、半泣きで席まで戻って来た思い出。
ミニスカポリスが囚人を捕まえることでイベントは終了します。
お店を出るときは「ありがとうございました」ではなく
「ご出所、おめでとうございます!」と送り出される。
悪いことなんもしてないのに、妙な清々しさを感じて帰宅。笑
また行こうね、って友達と話してたけど、
次にその居酒屋を検索した時は閉業していたという悲しい思い出。
コンセプト飲食店は楽しいけど、経営を維持するのが大変なんだなぁ…と。
あれから数十年経ち、またコンセプト飲食店に関わる案件に出会いました。
こんなご時世ですが、信念貫いて、
お客様に極上の非日常をお届けして頂きたい、と心から思ったのでした。