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落語師匠、現る!

落語師匠、現る!

近所に住む小学生が「落語好き」というなかなか渋い子で。
落語の本を読むことが好きなんだって。落語師匠、現る!
その子と先日「一目上がり」の話で盛り上がった小動物です。笑

落語初心者のミーアキャット、落語師匠に新しく「時そば」という噺を教えてもらいました。
こちらも有名な噺なんですね。知らなかった。

舞台は蕎麦屋の屋台。ある寒い日の夜、男がやって来て温かい蕎麦を注文します。
その男は蕎麦屋の看板や出汁の味、麺のコシなど目に入るもの、耳にするもの、口にするもの、ありとあらゆるところを褒めちぎるんですね。

褒めまくって、蕎麦を食べ、お勘定。
蕎麦屋の主人が「十六文です」と言うと、
男は「間違えるといけねぇ。勘定しながら渡すから手を出してくんな」と言うんですね。
言われた通り手を差し出す主人。

すると男は「一、二、三、四、五、六、七、八…。ところで今、何時だい?」と勘定している途中で突然、時間を聞くんですよ。

主人は「へぇ、九つでございます」と素直に答える。
男は「十、十一、十二、十三、十四、十五、十六。はい、確かに十六文」とお金を払ってさっさと行ってしまう。

さて、このやりとりの中で蕎麦屋のご主人が一文、詐欺られていることにお気づきでしょうか…。
私は一瞬、分からなかったよ。笑

数えている途中でタイミングよく時間を聞いて、見事「九つ(九文)」をちょろまかして、八文の次に十文目のお金を出しているんです。お見事!

それを見ていた与太郎という男が「自分もやってみよう」と別の蕎麦屋でチャレンジするわけです。

ところがその蕎麦屋は褒めるところがひとつもない。それでも与太郎は無理矢理、褒めちぎりお勘定をするのです。

「一、二、三、四、五、六、七、八…。今、何時だい?」
ここまではマニュアル通り。笑

主人は「へぇ、四つでございます」と答える。

「五、六、七、八…。はい十六文」
与太郎さん!!また五文目に戻ってまっせ!!四文、余計に払ってまっせ!!笑

おあとがよろしいようで。テンツクテンツク、テンテンテン。
与太郎さん、次回は時刻を確認してから行きましょう。その前に詐欺はいけません。

その後、しばらく落語師匠とお話をする機会がなかったのですが、久々に見かけた師匠は「万葉集」を持っておられました。将来有望!

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