消える車両たち
毎年三月に行われるJR線を中心とした全国のダイヤ改正。新たに誕生する路線もあれば、消える車両もあり、締め切り直前のような大忙しを毎年懲りずに展開しています。特に今年は私にとってお気に入りの車両が相次いで置き換え、引退となり心中穏やかでない日々を過ごしています。
キハ183系(JR北海道)
私にとって学生時代から馴染み深いJR北海道の特急車両、キハ183系。振り子特急キハ281系、キハ283系の活躍の影で黙々と走り続けました。函館系統「特急北斗」、石勝・根室系統「特急おおぞら」「特急とかち」、宗谷系統「特急サロベツ」などありましたが、最後の活躍の場となった石北系統「特急オホーツク」「特急大雪」が一番馴染み深いでしょうか。まだ初期車の通称「スラントノーズ」があったことも幾度となく乗り、そして撮った思い出深い車両です。
キハ85系(JR東海)
高山本線を通り、名古屋と飛騨高山、そして富山を結ぶ「特急ひだ」。それに使われているキハ85系がハイブリッド新型車両HC85系に全て置き換えられることになります。紀勢本線の「特急南紀」も同様に夏に置き換えられるとのことですが、こちらは実は一度も撮ったことがなく、高山本線に比べて愛着もないので恐らく一度も散らずに終わることになるでしょう。
今年は高山本線に何度か通い、新緑や紅葉、そして雪景色も撮れて最低限の絵は残せたかと。こちらは新型車両になっても通い続けたいですね。
103系(JR西日本)
根岸線沿線で育った私にとって103系といえばスカイブルー塗装と思うぐらい馴染み深い車両。近年まで大阪環状線や奈良線でも活躍していましたが相次いで引退。最後まで残っていた山陽本線の支線、通称和田岬線で22年間通勤輸送に徹したR1編成も姿を消すことになります。しかしながらJR西日本の公式で「勇退」という表現に何となく嬉しさを感じます。
ダイヤ改正まであと三週間足らず。これら思い入れのある車両の最後の雄姿を撮るべく画策しておりますが、まあ全部は厳しいかな?