外国人ママから教わったこと
どうもエビフライです。
当時、わたしの子供が通っていた幼稚園で、外国から日本に移住されてきた外国人ママをお招きして、海外での子育て事情を聞く機会があったのですが、その話の中で”当事者意識を持つことの大切さ”について、わたしなりに考えさせられことがあったのでシェアさせていただければと思います。
話の一つに、外国人ママが子供にワクチンを接種する時の話がありました。
日本だと、生後2か月目のB型肝炎ワクチンから始まり、大きくなるまでにBCG、おたふくかぜ、日本脳炎など10種類以上のワクチンの接種が推奨されています。
たいてい母子手帳などに記載されているワクチン接種スケジュールを参考に時期が来れば病院を予約し接種に向かいます。
当時のわたしは何の疑問もなく、というかワクチン接種という行為について深く考えることもなく子供を病院に連れて行っていました。
ところが、その外国人ママは違っていたのです。
どうやら母子手帳に載っているワクチン全てを接種させる訳ではないようなのです。
どういうことかというと、
それはどういった病気で、感染するとどういう症状が引き起こされるのか
そのワクチンを接種するとどういう効果があるのか(または副作用があるか)
感染率はどのくらいなのか。世界では毎年どのくらいの人が感染しているのか
自分の子供が接種しても体質的に問題ないか
上記を考慮した上で、果たしてこのワクチンを我が子に接種する必要があるのかを判断しているということでした。これを聞いて、ワクチンを一つ摂取することに対しても、当事者意識の高さを伺い知ることできました。(子育てに関しての責任感の強さを感じました)
最近はだいぶ変わってきましたが、日本はまだ右に倣え、過去の実績やルールに従う、権威ある人の発言=信憑性がある、と考える傾向があるのかなと。
自分の意見より周囲の意見に合わせてしまう。ワクチンの話で言うと、皆がそうしているからという理由で、何の疑問も持たず(自分の意思を持たず)、行動してしまう。
これに対して、この外国人ママの場合、ワクチン摂取に限らずどんな小さな判断についても、”何事も自分ごとと捉え、自己責任のもと意思を持って判断している”ように感じました。
そこで過去、とくに外国人の方と仕事でお付き合いしていた時に感じていたことを思い出しました。
ある時、お客様へ誤って集計した報告書を提出してしまったことがありました。その際、どのデータベースから抽出したのか、どのような集計方法だったのか、その集計はこの仕事について何年目の人が実施したのか、など事細かく聞かれました。
たいていの日系企業であれば、「申し訳ありません。次回から注意します」で終わっているところ、なんでこんなに事細かく聞いてくるの?と当時は若かったこともあり、あまりいい気持ちがしなかった記憶があります。
しかし、外国人ママのこの話を聞いたことで、そのお客様は当事者意識が高かったんだと気付くことができました。
仕事を我々に依頼しているお客様。またその上司の方も当然当事者意識が高いと考えられるので、おそらくお客様自身が全て把握していないと、上司を満足させられる説明ができず、上へ報告する際に自分が窮地に追い込まれてしまうため、事細かく質問し情報を集めていたのかなと。
そして何より、わたしに改善方法を丸投げするのではなく、一緒になって仕事をより良くするために協力を惜しまないという姿勢、一体感を感じました。
「当事者意識を持て」とは、よく耳にする台詞ですが、外国人ママから子育ての話を聞いたことで、わたしの中でアハ!体験があった話を今回共有させていただきました。
毎日の生活の中、人との会話の中には、いろいろな気付きがあって本当におもしろいものですね♪