見出し画像

レストラン時代に出会えた、たくさんの著名人の方々の中で、忘れられない人

先日はホテルマン時代。
今日はレストランのお話。

レストランという場所でも、
著名人や有名人の方々とお会いできる機会がある。

かつ、ホテルマン時代とは違って、
接客する時間にかなり隔たりがあり、
最低でも1時間、長ければ3時間近くに及ぶこともある。

TVで見るのとのギャップに、
(あぁ、こういう人なんだな)
と悪い意味で思わされる方も一定数いて、
そうした方達は、今ではもう、
見なくなった人が残念ながら多い。


名前は出せないが、既に現役を引退されたスポーツ選手(チームの違う)数名が、
自身のお店へ来てくれたことが何度かあり、
常連になってくれた人もいた。

近くにコンシェルジュ付きの高層マンションがあり、
そこに住んでいるスポーツマン、著名人が一定数いたからだ。

チームの移籍などで居続ける人は少なかったが、代わって新しい人も来られた。
どうやら、そのマンションは出世すると言われているらしい。
そこからメジャーへ挑戦した人は2人。
年俸が大幅に上がった(推定)人もいる。


僕は芸能人には無頓着で、お客様をお席へお通しした後、スタッフが
「あの方〇〇さんですよ、個室の方が良くないですか?」
と教えてくれたこともある。
気付いていない僕に、不勉強を呆れられた。

当時はほぼお店にいて、
TVを観る事がほとんど無かったから、
僕はTVを捨ててしまっていた。

ダメだよなと思いつつも、
そこは苦手分野と割り切って、
スタッフにお任せしていた。



そこから遡った過去。
一番感動したのは、勤めるお店で
【〇田聖子】さんに会った時だ。

だいたいそれまでに経験したのは、
芸能人と言えどもプライベートでは「素」だったのが普通で、
レストランに来て食事をしている以上、当然だ。

しかしその方は違った。驚いた。
というのも、テレビで見るそのままの容姿
(とても綺麗だった)だけではなく、

プライベートでも、テレビで感じたそのままの人だったからだ。
聖子さんは、聖子さんだった。

それが本当の「素」だったからなのか、
長い年月を経て「素」になったのか、
外に出た瞬間から演じ切る日常からなのか、
それは分からない。

僕が最も感動したのは、
プロフェッショナル」を感じたからだ。

自分がブランドになる】ということが、
どれだけ大変なのかを垣間見た。

そう感じたのは僕が知る限り、
後にも先にもその方だけだ。



僕が初めて買ったレコード(間違っていない)は、
ある俳優さんが歌手デビューした時のものだった。

それから数十年を経て、僕が勤めるレストランに、
ご家族でお食事に来られたことがある。

その方のご子息が、俳優デビューしたというニュースを昨日見て、
あの時の男の子かと、思い出しながらこの記事を書いている。


お会いできたとき、
「実は僕が初めて買ったレコードは・・・」
と切り出したところ、
ものすごく恥ずかしそうに笑っていらしたのを覚えている。

隣では奥様が、
「初めてのレコードだったんだって!良かったわね~」
と、あの独特の口調で冷やかしていた。

お亡くなりになられた時は、
早すぎる。と心から思った。

このご夫婦も、TVで観たそのままのカップルだった。
お二人とも、笑顔がとても素敵だった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?