雑記:周囲の雑音
阪神タイガースファンです。
昨年の久しぶりの日本一は、とても嬉しかった出来事の一つでした。
以下は、阪神ファンだと理解しやすい部分もありますが、基本的にファンでなくても読めるように書いていますので、ご安心ください。
岡田監督の功績
現、阪神タイガース監督である、
岡田監督の就任に、僕は正直ガッカリしました。
時代が逆戻りした気がしたからです。
ペナントレースで優勝したのは2005年が最後です。
(クライマックスシリーズ除外)
その時の監督が岡田さんです。
それから18年も優勝から遠ざかっていました。
その後、岡田さんを見るのは、阪神戦の解説者としてでした。
解説中、采配に対しての不満をよく口にしていました。
世代はすでに代わっているのに、
なんで今更過去の人を監督に。
それが正直な感想でした。
が。
初年度で日本一の結果を残す
という快挙を成し遂げます。
ペナントレースは前述しましたが、
日本一は1985年が最初で最後です。
(歴史ある球団なのに、この一回だけだった。)
ご自身が解説で不満を口にしていた裏付けを、
最高の結果で証明して見せたのです。
自分の過ちに掌(てのひら)返ししかありません。
ごめんなさい。(嬉)
求められること
阪神タイガースという球団は、12球団で最も熱いファンを抱えていることで有名で、とある在阪スポーツ紙は、どれだけ酷く負けても一面は必ず阪神ネタ。
これはもう伝説です。
勝っても負けても虎命
というスローガンのもと、暗黒時代を乗り越えて来た人達の連帯感たるや。
ファンにまつわるネタも様々あり、
前述の1985年日本一の時に、道頓堀に飛び込む人が続出。
さらには近くにあったKFCの、店頭カーネルさん人形まで、
道頓堀に放り込まれるという事件が。
その後の暗黒時代はカーネルサンダースの呪いという都市伝説まで生まれました。
その背景もあり、昨年の優勝時に、
道頓堀に厳戒態勢が敷かれているのを、
ニュースで見た人も多いでしょう。
また、阪神電鉄(現阪急阪神ホールディングス)の株主総会は、
事業のことよりも、タイガースにまつわる質疑応答が多いことでもネタになるほどです。
阪神タイガースという存在は、
単なる野球のチームを超えて、
人生の一部になっている
という熱狂的な信者によっても支えられているのです。
では、そんな阪神タイガース教信者たちに
崇め、奉られる存在である選手・OBたちは、
どう感じているのでしょうか。
現役主力・近本選手は
キャンプ時のインタビューで、
ドラフトにかかった時の気持ちを、
「・・・阪神か~・・・」
と述懐していました。
それだけしか言ってないので、
どういう気持ちなのかはご想像にお任せします。
補足すると、近本選手は兵庫県淡路島の出身です。
タイガースの本拠地甲子園がある同じ兵庫県です。
OBの鳥谷敬さんは、
在籍時とても人気のある選手の一人でした。
ゆくゆくはコーチに入閣して、
追々監督になってほしいと、
阪神教からは思われている一人でもあります。
が、ご本人は、「絶対にやりたくない。」
と言っておられました。
背景として、当時の金本監督の苦労や、
入団から退団までの歴代監督のありさまを、
近くで見てきたからではないか。と思っています。
そしてようやく本題(笑)
プロは周囲の雑音に晒される
阪神タイガースファンはかなり特殊な例ですが、
必ず、プロは周囲の雑音に晒されます。
それは、熱狂的な愛情も含めてです。
冒頭の岡田監督の功績を長々書いたのは、
そんな雑音だらけの環境の中、
御年66で火中の栗を拾いに行かれて、
結果を残したという事実です。
逆に、阪神タイガースたたき上げだったがゆえに、
雑音に対しての免疫があったとも捉えられますが、
年齢を鑑みると、その体力、精神力たるや。です。
掌返しが始まる?
翻って、今年の成績は、現状芳しくないです。
主力の相次ぐ不振も相まって、かなり失速しました。
といっても、昨年に比べればですが。
こうしたとき、必ず生まれるのが、
掌返し狂騒曲です。
現状はまだまだ静観して然るべきタイミングにもかかわらず、
すでにネット上では、とあるOBがどうこう言ってるなど書かれ始めています。
きっと岡田監督は、意にも介して無いでしょうけど。
良くない時にこそ、真価が問われる
叩かれる免疫のない人は、
周りからの圧力だけで挫けそうになりますが、
上手くいかない時にこそ、
それまでに培った背景こそが、
自分を支えてくれる。
ということです。
だからこそ未来のために、
一日一日を無駄には出来ないという事なんですね。
そういった諸々を踏まえて、
僕は基本的に「静観の応援」を行っています。
勝ち負けに一喜一憂はもちろんしますけど、
基本は【ガンバレ!】です。
少し長くなってしまいました。
今日はこの辺りで。