参考サイトは沼る。
僕はWEBの職業訓練校に通っている。
間もなく卒業を迎えるのだが、
卒業の課題がWEBサイトの作成だ。
一から立ち上げるのでは、当然だが時間が足りない。
クオリティが低い物しかできない。
なので、まずは参考にするサイトをしっかり選別しなさい。
と教わる。
と教わった。
それを聞いて、それはなにもWEBに関することだけではないな。と思った。
僕が生業としていた飲食業界でも、
人の真似というのは、至極当然の流れだった。
参考サイトを見る
というわけで、プロも参考にする優れたデザインのまとめ的なサイトをいくつか教えてもらった。
まだまだたくさんあるが、
まず、参考にしようというサイトは、
レベルに合わせて考えれば、
参考にしようにも、ムリなものも多数ある。
特に高度な技術を用いられているものなどはそうだ。
色々見ながら、
(あー、これは飲食店のキッチンみたいなものだなぁ)
と改めて思った。
レシピはあるけど・・・
WEBサイトは、構築されているソースを見ることができる。
それは知っていたけれど、中身ははっきり言ってチンプンカンプンなものもある。
ソースは、いうなれば料理のレシピと同じだ。
誰でも参考にできるけど、
いわゆるバックエンド的な技術になると、
まさにレシピはあるけど、
調理技術が追い付いてないと同じ物は出来ない。
そして一番困ること―――
それが、ついつい内容を深く読み込んでしまうこと。
僕の場合、これで時間があっという間に過ぎてしまう。
タイトルの通り、沼る。
想いを表現している
僕はついつい、「デザインの優れたもの」という視点よりも、
その「会社の想い」が、表現できているWEBサイトか?
という視点で見てしまう。
なので、理念やビジョン、ミッション、バリューなどの、
どういった想いを基に活動しているのか?
みたいなことを、参考サイトから見てしまう。
つまるところ、その想いが表現できてこその、
デザインであると思うからだ。
これは、僕がそもそも「サービスマン」であったことが原因だと思っている。
レストランにおいて、キッチンとサービスが両輪な様に、
WEBサイトも構築する技術がキッチンであれば、
伝える内容を構築するのがサービスだろうと思う。
両輪がうまくかみ合っていないと、
どちらかだけが長けているWEBサイトになると思っている。
初めての料理
―――昔、一緒に働いたTシェフの話を思い出した。
小学校の頃、料理人を志したTシェフは、
初めて作った料理がカルボナーラだったそうだ。
全然上手く出来なかったが、
おばあちゃんは、「美味しいね」と言って、
最後まで食べてくれたそうだ。
その思い出が、Tシェフの背景となって、
美味しいものを届けたい、という信念になっていた。
僕が今、表現しようとしているのは、
とりあえずレシピを真似た、料理なのか?
僕が表現したいのは、
今後も「想い」なはずだ。
人の想いを表現する、
温度を感じれるもの。
Tシェフの初めての料理ように、
美味しくは出来てないけど、
想いは詰まったものを表現してみたいと思った。
幾つかのWEBサイトを見て
色々と素敵な想いとデザインを見れたけれど、
特に僕が素敵だな。と思ったのが、この会社さんだった。
いらないものはない世界をつくる。
志も活動も素晴らしくて、素敵だと思った。
是非、活動の幅を広げて行って欲しい。
その志に比例した、飾りのない、
シンプル&ド直球なWEBサイト。
僕のベンチマークはこれだ。
色々と徘徊して、そう確信できた。