I have a dream.
タイトルはかの有名なMLK、
キング牧師のスピーチで有名な言葉。
中学生時代に学んだ時に、
この言葉に何故か惹き込まれた。
かなり心に響いたらしく、
原文を一部、今でも誦んじられる。
キング牧師は、ガンディーに啓蒙されたらしい。
ガンディーはイギリス植民地化からの独立。
キング牧師は白人からの黒人人権の確立。
どちらも、非暴力を唱えた。
夢の対象が人のためにあること。
キング牧師が今もなお語り継がれるのは、
黒人のための夢であり、夢が人々に響いたからなのは言うまでもない。
人が夢を語る時、矢印が内側向きか、外側向きか。
矢印は常に外に向けろ。
と、教えてくれた経営者の方がいた。
行っていることの内容は同じでも、
視点が変わるだけでサービスは変わる。
それを聞いて、行おうとしていることの本質は、
人の為になっているか?
の自問自答をよく行うことになった。
が、できているとは思えていない。
上記の経営者の方が言った。
「矢印が最も内側に向いている場所はどこか分かるか?」
しばらく悩んだ後、
僕は、分かりません。と答えた。
曰く、
「宝くじ売り場だ」
と教えてくれた。
同じ「夢」でも、向きが違う象徴だと。
I have a dream,
キング牧師ほどの夢ではなくとも、
人々の役に立ちたいという、
【外側向きの矢印】であるならば、
誇りをもつべきだと思う。
故稲盛和夫さんは、著書の中で
「動機善なりや、私心なかりしか」
と仰っていた。
著書を読んだとき、この思想をにわかには受け止められなかった。
僕は俗人なので、宝くじも買えば、
自分の生活が良くなるために仕事をしている。
私心ありまくりだ。
だが、キング牧師のスピーチも、
稲盛和夫さんの言葉も、
忘れることは無く、心に残っている。
それは、誰しもが人の役に立ちたくて、
喜んで欲しいという根源的な気持ちがあるからだと思う。
俗人ではあるが、
心の中の小さなともし火は消すことなく、
生きて行ければ良いなと思っている。