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論点をずらして劣等感を刷り込んでくる人

「上司のパワハラがすごくてウツになりました」と言ったとき、「いや〜、パワハラ上司の下で働いても、ウツにならない人はいますからね〜」などと言う人がいます。

「ウツになりました」というあなたに対して、「いや、ウツにならない人もいますから」と答える相手は、明らかに論点をずらしています。

こっちは、「パワハラでウツになった」という話をしているのに、相手はウツにならない人の話に切り替えようとしています。

ではなぜ、相手は論点をずらすのかというと、あなたの話を聞きたくないからです。

なぜあなたの話を聞きたくないのかというと、疲れるからです。

パワハラ上司に攻撃されて傷ついたあなた、ウツになったあなたに共感すると疲れるから、「いや、ウツにならない人もいますから」と、反射的に話を変えてしまいます。

このような人の中には、「同じ状況でもウツにならない人がいるのに、あなたはウツになりましたね」「ということは、あなたがダメだからってことになりますよね」という圧力をかけてくる人がいたりします。

このような人の言葉を真に受けてしまうと、「やっぱり私がダメだからいけないんだ」と劣等感を植え付けられてしまいます。

世の中には、意識的にも無意識的にも、論点をずらして劣等感を刷り込む人がたくさんいます。

「いや〜、給料が低くても悩まない人はいますからね〜」「非正規雇用でも文句を言わない人はいますからね〜」 「シングルマザーでも成功している人はいますからね〜」「いじめられても平気な人はいますからね〜」 などと言われたときは、「あぁ、この人論点ずらした」と気づいてほしいと思います。

相手が「あなたがダメだからいけないんじゃないですか」という空気を醸し出してきても、自分をダメだと思う必要はありません。

「この人は共感したくないんだな」「この人は心を使いたくないんだな」「私をダメなことにして、さっさと話を終わらせたいんだな」と思うようにしましょう。

ちなみに、お金をもらって人の話を聞く仕事をしている人の中にも、このような「論点ずらし劣等感刷り込み攻撃」をしてくる人がいるので、気をつけてほしいと思います。

ということで、素敵な一日を送っていきましょう😊

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江波戸武士
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