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チガサキ⊿ライフ

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“徒然草”と言えば日本を代表する古典随筆であるが、その内容は皮肉屋のお坊さんが書いた愚痴や四方山話である。つれづれなるままの日常の出来事を、継続された文章で残す事に意義があるとの…
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#日記

チガサキ⊿ライフ001 : 玄関 (猫の額)

1. 高麗芝 ガーデニングと呼ぶには狭すぎる50cm幅スペースだが、豊かな緑で玄関を演出しようと思い、ホームセンターから高麗芝を買い込んだ。今まで小学校の時の朝顔以外に花や木を育てたことは無く、上手く育つか一抹の不安があったが、梅雨入り前の時期も良かったのか、細長い緑の芝生が綺麗に出来上がった。 2. 天敵 瑞々しく育って芝と芝の継ぎ目が無くなり、気分良く出勤前に水をやっていたが、初夏を迎えた頃、ある天敵が現れた。妻の情報によると、毎朝野良猫がトイレをしており、糞の処分が大

チガサキ⊿ライフ354 : 節分 (恵方巻)

 今年はコロナ禍で、鬼ともソーシャルディスタンスが必要なようで、節分祭の中止の表示があった。昔は豆まきが節分のメインイベントで、言われずとも鬼に豆をまいて距離を取っていたが…。  最近は、恵方巻が存在感を増している。生まれも育ちも大阪だが、子供の頃は恵方巻を楽しんだ記憶はない。コンビニの店頭の広告やのぼりに煽られて、大人になってから気にするようになった。関西のみならず、関東でも節分に巻きずしの丸かぶりがメジャーとなった一因は、やはりセブンイレブンの全国展開だそうである。

チガサキ⊿ライフ172 : ウーパールーパー

1. ペット 何を思ったのか、妻がウーパールーパーを買っていた。息子と娘と妻でそれぞれ呼ぶ名前が異なり、“ウー郎”、“パーくん”、“ウーパーさん”とそれぞれ思い入れがあるようだが、どう呼ぼうが、名前に反応することは無かった。 2. 十日坊主 思入れの強い息子は、イラスト入り日記をつけ始めた。 “もしかして”シリーズの空想を絵にした意欲作であったが、飽きが来るのは早く、三日坊主は超えたが、ほんの十日間で力尽きた。 3. メダカ 数か月後に次に新たな宅配便が届き、30匹ぐらい

チガサキ⊿ライフ154 : 料理

1. 料理教室 小学3年生からABCクッキングに通い始めた娘は、本格的なケーキを作る腕前である。父の日には、手作りのマカロンを作って、プレゼントしてくれた。 2. 料理名人 娘に影響を与えたはずの妻は、毎日の料理を作っているので、料理にはうんざりしているそうである。昔は娘に「お母さんは、料理名人。」と言われて喜んでいたが、今や料理名人と言われると、作らないといけないと言うプレッシャーを感じて嫌な言葉になったそうである。最近は「料理名人は、料理嫌いなの。」と、格言的な名言を発

チガサキ⊿ライフ081 : バレンタイン (幼稚園)

1. コンビニ 「今年はお父さんにどんなチョコレートをくれるのか?」と娘と話していると、呼ばれても無い妻が会話に入ってきて、「セブンイレブンで買えばいいわよ。」と言い放つ。「おい、セブンイレブンのチョコに、“愛”はあるのか。」との私の問いには、「だって、あの会社は、セブン&“アイ”じゃない。」と笑点のような妻の切り返しであった。私の口からは、誰も居ないリビングの端に向かって、大声の台詞がでる…。「おーい、山田くーん、座布団一枚。」 2. 言い訳 思い起こせば、昨年のバレンタ

チガサキ⊿ライフ072 : 初日の出 (リベンジ)

1. 夕日 夕暮れのサイクリングロード、家路を自転車で走る中、偶然にも沈む夕日が見れた。みるみると太陽が沈んでいく自然のダイナミックなショーと、地球の自転が実感できる貴重な瞬間に、息子は大いに感動していた。そして、今度は是非とも日の出が見たいと、言い出した。 2. 元旦 どうせなら初日の出を見ようと、元旦の早朝に家族で海まで出かける事とした。前もって日の出時間を調べ、目覚まし時計の時間もセットし、準備万端だった。しかしながら、大晦日に“絶対に笑ってはいけない”を11時頃まで

チガサキ⊿ライフ015 : クリスマス (プレゼント)

1. 演出 子供の夢を大切にする親の義務か、それとも単なる親の自己満足か、サンタからのクリスマスプレゼントを演出する準備の話を二年越しで纏めた。 2. 疑念 娘が逆上がりを出来るようになり、近所の公園で見せてくれた12月22日の午後に、プレゼントをトイザラスに買いに行った。子供を妻に見てもらって、隠れて買い物を済ませて、車の最後部に隠して詰め込んだ。上手くいったと思ったが、帰り道の中でその不自然な膨らみを目敏く見つけた娘が、「なんだこれ!」と後部座席の後ろを探り出した。妻が

チガサキ⊿ライフ012 : 住宅 (上棟式)

1. お祝い 新築の棟(屋根のもっとも高い所)が無事上がった事に感謝し、施主が職人さんをもてなす「お祝い」が上棟式である。我家の式は、17:00から30分程で行われた。 2. 準備 地鎮祭で貰ったお守りを家の屋根に結びつける。“建築物の棟木を上げる時に、神をまつって行う儀式。棟木に綱をつけ、参列者一同が綱を引いて棟木を上げるのを本旨とするが、実際には、先に棟木を上げておき、形式的に綱を引き、工匠が棟木を槌で打つ。不動産屋さんの指示通り、下記の物を準備した。  お札(地鎮祭

チガサキ⊿ライフ006 : クリスマス (サンタクロース)

1. グッズ 押入れからイタリア出張時に買ったスーパーの赤い袋を引っ張りだし、一年ぶりに日の目を見るクリスマスグッスを袋から出した。リビングにハシゴを登るサンタを飾り、玄関にも2体のサンタの置物を花壇の脇に置いた。 2. ツリー 今年で何年目を迎えるのだろうか、購入した当時は十分な高さであった90cmのツリーが、恐ろしくみすぼらしくなっていた。なんとか飾り付けで誤魔化そうとしたが、固定用の張り出しもみすぼらしく、子供たちが回りで暴れるとすぐに安定感を無くしてなんども情けなく

チガサキ⊿ライフ005 : クリスマス (要望)

1. イベント 正式にはキリストの降誕を記念する祝祭であるが、アジアでは宗教を問わず楽しむイベントとなっている。先日韓国のカレンダーを見て驚いたが、赤字で12/25が表示されており、韓国の祝日となっていた。韓国は本来儒教の国であり、キリスト教徒の比率はそんなに高い訳では無いのに…。最近ヨーロッパでは宗教問題が起こるのを避ける為、会社主催のクリスマスパーティーを自粛する風潮にあり、東西で大きなギャップがあるのは興味深い。 2. ツリー 新居に移動しての始めてのクリスマス、押入

チガサキ⊿ライフ002 : 週末

1. 公園 土曜日の3人でお出かけの一コマ、この日は3つの公園を順番にはしごした。自分の体が予想以上に重すぎて、ウンテイの見本を見せられない父親を尻目に、娘は軽やかにウンテイを繰り返した。滑り台がやっと怖くなくなった息子は、飽きる事無く同じ行動を繰り返していた。子供たちを上手く説得しながら、一つずつ公園を終了し、目的の駅まで歩いて行った。私の早歩きでは10分ちょいしかかからない道だが、2時間近くかけてたどり着いた。甘えた息子は駅前周辺で疲れを訴えて抱っこをしたが、娘は疲れても