服を着て生きるということ─LOVEファッション 私を着がえるとき展
お洋服は、いいなあ。。。
臓器がぎゅっとなって血液が全身に駆け巡る感じがした
いや、駆け巡っていた
私たちは、私は私だと、私の身体は私だけのものだとずうっと前から思ってきたんだ
コルセットは体を締め付け、骨を折り、たくさんの人を殺した
けれども、コルセットを付けて綺麗で可愛いお洋服を着て、その姿を見た瞬間、嬉しくなった人がいたこともまた事実なのだ
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それでもね 綺麗にドレスが着れたこと うれしかったのよコルセット
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お洋服は男性と女性という区別をつけ、女性とお洋服が地位の指標になった
お洋服はたくさん人を殺めた 身体も精神も痛めつけてきた
だけど、私たちを突き放すこともしなかった 先人たちが切り開いてくれた
ドレスを着た女の人たちを羨望の眼差しで見ていた男の子も、少しは報われる世界になったかなあ
スーツが着たかった女性も、馬の背に乗って駆けたかった女性も、
今はもう、病気だと言われることも、罰せられることもなくなったんだよ
少なくともお洋服の世界では、誰もが好きにお洋服を着てほしいと、お洋服をつくったり発信したり研究したりする人が沢山いる
自然でいたい、美しくいたい、変身したい、お洋服はすべて叶えてくれる
問題はまだ山のようにあるけれど、諦めず前に進みつづけてきた そしてこれからも
その尊さと気高さを纏って、今日も生きていくのだ
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文章を書くとき、改めて自分が理想主義者だということをまざまざと実感して吐き気がしますね
見えている部分でしか語ることができない 零れていった部分はなかったことにする 心地がいいところだけで紡ぐその傲慢さ
それを書くことで許されようとすること
とてつもない無力感と自意識の過剰に苛まれる
それでも抱えていける強さがほしい
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