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場デザインラボ:体験をデザインする
Schooのこの講座がめちゃくちゃ面白かった。
ロジカル思考やデザイン思考は何となく溢れているけれど、アート思考がビジネスに、しかも演劇要素が入るってどういうこと?と思い視聴しました。
次年度はワークショップの運営と場作りに力を入れていきたい私にとってはめちゃくちゃ勉強になりました。
身体性を優先する
演劇家の藤原さんは常に身体の状態に意識を向けられている。
例えば、焼酎のリブランディングで若い女性をターゲットとした時、
彼女たちはどういう身体の状態だったら、どういうモードだったら焼酎を飲むのか、「飲む身体」を考えたとのこと。
体験ベースなのだ。
ロジカルだとニーズや味やスペック、デザインだとパッケージやコピーを固めていくんだけど、そうではなく演劇は「その身体」と「その身体になる環境」を重要視する。
飲む身体ーー気軽に飲んでいる身体は立っていて、会話しているーフェスで飲んでいる身体にする環境をこしらえたそう。
私は頭でっかちにカチコチに考えるので、この身体から考えることというのは物凄く新しい視点だった。びっくりするほど。
ワークショップの設計でも
このシーンだとどういう感情だったらいいのか、その時の身体の状態はどんなのか?楽しいときの身体ほどうなってるのか?
というようなことを意識すると、また諸々変わりそう。
儀式という体験
「非日常」な場をつくるには、そこの場に入るための儀式があると、身体の状態が変わるんだろうなと思いました。
例えば、「透き通る体験」をデザインするとき(これは私の妄想です)
スーーーンとしている、軽い、スルンともしている身体が良いとする。
そういう「環境としての場」をつくるには、
靴も靴下も脱いで、ベルトも取って、「入口」を通る体験がいる。気がする。
多分明かりは真っ暗でもなく眩しくもなく、白と青が多い感じ。色数は少なくてグラデーションな感じの空間。涼しい温度で、芝生のような感覚の床がいいんだろうな。
考えるとチームラボもそんな感じで体験をデザインしているような気もする。没入感はそうやって作られてる気もする。
どういう感情になってほしいか、何を学んだと思ってもらいたいか、
その時の身体はどういう状態か、その状態はどんな環境でつくられるのかーーー
そうやって「場」をつくっていくのが面白いんじゃないかな、と。
体験デザインは場づくりのキモとなる。気がする。
ということで、「演劇」や「身体」を考えることが場作りにめちゃくちゃ有効ということに気付けた素晴らしい授業でした。
アート思考って面白い。
もっともっと覗いてみたいと思います。