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【中国旅】福建省沿岸部の旅(福州、廈門、泉州、莆田、平潭)


中国福建省に来て今月でちょうど半年になります。
この間、福建省をあちこち旅してきたので、ここに記録・備忘録としてまとめていきたいと思います。

福建省海岸部の行ったところ


⚪︎福州(福建省都、留学地)

ここが福州だ!

▫︎日時:2023年11月7日〜2年予定
▫︎回数:福州在住
▫︎目的:留学

▫︎感想と備忘録

・まず初めて福州に着いた時、気温や気候は沖縄に似ているが、大陸特有の砂埃や岩石メインの土地を見て改めて大陸だなぁと感じた。あと当たり前だが土地が広い。インフラが大胆。田舎はまだ田舎だが都市部はめっちゃくちゃ都会。大陸なので朝昼の寒暖差がある。

・沖縄県福州駐在所にも週1で顔を出しているので、上手く連携できており、留学生活に特に不安は無い。福建省外事弁の職員へもにも週1で日本語の翻訳授業を行なっている。福州日本企業会にも参加しようか考えたが、なんとなく控えている。留学先大学の日本語学科の学生とエイサー大会に参加して親睦を深めた。

・琉球関連の施設が多く残っていて感心した。琉球人の中国での動きが知れた。施設の多くが文革を機に規模が縮小しているようだった。資料館を見ていると、当時の琉球人のバイタリティに感動する。海を超えて北京まで行ってまた帰るという道のりをこなすのは尊敬。

・沖縄という小島から中国に来て、大陸の巨万感(人・物・技術・歴史・軍事・思想などが溢れる様)に圧倒された。昔の琉球人もそうだっただろう。これをどう沖縄の発展に活かせるか私も考えている。また中国はいろんな意味でピンキリだなと思った。ある意味なんでも揃っている。普段からどのレベルに属する、触れ合うかで生活が全然変わってくる。

福州の街並み
福州の観光名所(三方七巷)
福州の夜市
留学中の大学


⚪︎廈門(経済特区、福建省最大の経済都市)

ここが廈門(アモイ)だ

▫︎日時:2023年11月25日、12月16日、
          2024年1月12日、5月10日
▫︎回数:4回
▫︎目的:旅、友人や恩師の訪問、展示会参加

▫︎感想と備忘録

・まず福州より電車で1時間半。大都市で街全体が成熟しているように感じた。あと街並みが台北に似てる。廈門の年配者の服装が台湾のおじさんおばさんにそっくり。台湾人経営者が多いらしい。経済特区特有の政治的では無い街づくりがされていると感じる。(福州は少し政治感ある)

・沖縄県出身者が廈門で留学するのもいいかも。福州よりビジネスチャンスに恵まれると思う。実際、宜野湾市は廈門の大学に年間一人を派遣している。台北留学と同じレベルで良いと思う。交通も便利で国際感ある街と人。意外と穴場だと思う。廈門行くなら厦門大一択。

・観光の見せ方が上手いと感じた。沖縄も学ぶ価値があると思う。特に公共施設や道路、公園などの整備方法はとても良い。これらが整備されることで公共施設や道路なども観光地になり得るし、関連して観光の満足度も上がる。沖縄も「City walk」できる観光作りを目指せると思う。廈門観光地の歩行者天国街はとても賑わっていた。旧租界の街並みを残しつつ、中華食べ歩きが出来、周囲にはビーチ、ホテルがありコンパクトでありながら満足度が高い。

・廈門は福建省という世界のお茶発祥地でありながら、中国におけるコーヒー文化拡大の発信地でもある。中国No1のコーヒーチェーン店で、かつてアメリカのナスダック市場に上場を果たした、Lucking coffeeの本拠地がある。中国国内ではスタバの店舗数を超えていて敵なしである。そんなコーヒーチェーンのメニューの中に沖縄黒糖というラテがあり、結構人気があるよう。そこに中国における沖縄物産販売のビジネスチャンスを感じた。

・お茶の展示会に参加。お茶の会社1社とパッケージ会社3社と連絡先の交換。最新の中国茶製品を見ることができた。台湾のお茶会社が日本企業みたいな顔して堂々と日本商品を販売していて、沖縄企業のビジネスチャンスを感じた。中国のお茶市場には日本のお茶企業は入って行けてないので、私が日本各地のお茶を取り扱って中国で専門的に売ることができれば面白いと思う。

廈門の歩行者天国街
コロンス島からの眺め
廈門市街地
廈門で行われたお茶博覧会


⚪︎泉州(かつての港湾都市)

泉州はここ!

▫︎日時:2023年12月8日
▫︎回数:1回
▫︎目的:旅、琉球関連探索

▫︎感想と備忘録

・泉州中心部の古城エリアを中心に滞在。古き良き港町という感じだった。中華文化ではなく、港町特有の外国文化の融合を感じた。何故かわからないが私はイスラム感も感じた。多分、伝統衣装の装飾品や建物の建築様式からだと思うが、異国情緒を感じることができ面白かった。

・中国は改めて写真映えの文化が日本より強いなと感じた。というか自分の写真を撮ってSNSにあげるために旅行しにきている感じ。そのような女の子が泉州には多くて、見ていて面白かった。日本の女の子は自分の可愛い写真を撮っても周囲の目を気にして大胆にSNSなどに投稿・露出しないだろうが、中国の女の子達は自分の美しい写真をバンバン作り出し、バンバンSNSに投稿している。それが彼女らの資産になっていて、人気や異性を得ていると感じた。面白い文化の違いを感じた。なので日本に来た中国人女性の写真ニーズを満たせる事業者はまだ少ないと思う。これは沖縄でもビジネスにできるのではないか。

・琉球関連遺産は探したが辿り着けなかった。宿のオーナーも友達に聞いたが今はもう残っていないとのこと。残念。

・田舎の方が自分の中国語が通じるし、自由に振る舞えている気がする。不思議。


有名な開元寺で記念撮影する女性達
教会が多いさすが港町
無形文化財の演奏


⚪︎莆田(偽物靴工場の集積地)

中国語でプーティエン

▫︎日時:2024年1月13日
▫︎回数:1回
▫︎目的:旅、靴市場調査

▫︎感想と備忘録

・廈門で友人と会った帰り道に訪問した。訪問前から偽物靴の生産地ということを聞いていたので、その偽物靴市場を探索してきた。靴の工場と卸店と小売店が集積していて面白かった。せっかくなので現地で生産された靴を一足購入した。偽物だと面白く無いので、偽物靴作りから脱却をテーマにブランド展開をしている「莆田来了」というブランドの靴を購入した、つもりだった。

・莆田の靴作りの簡単な歴史は、1980年代ぐらいにナイキやアディダスなどの大手靴メーカーが安い人件費を求めて、この地に靴の生産委託をしたことから始まる。莆田の人々は靴を作りまくった。すると大きな工場が建ち、その周囲に部品を供給する店ができ…と靴生産のサプライチェーンが形成された。もちろん靴作りの技術も向上した。そんなイケイケの中、中国の人件費高騰を理由に大手靴メーカーは東南アジアへ生産委託を移す動きが広まる。工場や人材に投資してしまった莆田の人々は仕事が激減した。そんな中で生きる糧を得るために、蓄積された高い技術をもとに偽物靴の生産が始まる。だが最近規制が厳しく儲からないそう。そこで偽物から自分達の最高品質のブランド作ろうぜ!という動きがあり、その一つが私が購入した「莆田来了」である。

・結果から言うと、私も偽物を購入していました。。「莆田来了」を買ったつもりが「莆田来啦」という1文字違いの偽物を買ってしまってました。脇が甘かった。。。と言う形で莆田の人々に一本取られました。以後気をつけます。莆田の靴工場1社と連絡先を交換した。


中心部の街並み
朝から寺の前で演奏会
特産品の靴(偽物だった。)


⚪︎平潭(台湾島に1番近い大陸)

ここが平潭(ピンタン)島だ

▫︎日時:2024年3月17日
▫︎回数:1回
▫︎目的:旅

▫︎感想と備忘録

・福州南駅から高速鉄道で30分程度で着く。料金も片道1,000円以下。福建省でリゾート地ブランディングで集客している場所だ。また台湾島に1番近い大陸とされていて、街には台湾物産が並び、台湾行きのフェリー発着港もある対台湾窓口の街。

・平潭に行く前まで、小さい漁村があるだけだろと勝手なイメージがあったが、私の予想を遥かに上回るほど都会でびっくりした。また地盤が土ではなく花崗岩のような薄いオレンジ色をまとった岩であり、海岸なのに内陸地(中国西部)にいるような雰囲気を感じた。ビーチも規模が大きく、見渡す限りビーチが続いていた。砂は沖縄のように白いが、粉っぽい珊瑚由来ではなく、サラサラとした鉱石っぽさを感じた。シェアバイクで島中を1日かけて駆け巡ったがかなり面白かった。

・公共交通機関が少なく、外国人が使いにくいバスでの移動がメインになってくるが、シェアバイクが至る所に設置されていて便利だった。平潭での移動は全てシェアバイクでこなした。観光客だけではなく地元の人も結構使っていて地域の移動手段として馴染んでいた。沖縄にもあれば便利だなと思う。ポイントはシェア自転車ではなくシェアバイク。


ビーチが何キロも続いている
岩が地盤のため内陸部みたい
台湾関連の観光施設


⚪︎まとめ

まだ訪問していない福建省の海岸都市もあるので、これから追記していくと思うが、半年間で5か所を訪れることができた。各都市同じ福建省内の沿岸部にあるので、共通した雰囲気を持っているが、やはり地域ごとに違いもあり、毎度楽しみながら旅することができている。今後も中国旅で知見を深めていきたい。

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