いちばんぜいたくな昼食
以前紹介した「サラリーマンがお昼に食べているものは?」で
当時のサラリーマンたちの多くは社員食堂や町の食堂に何かしら不満を抱えつつ毎日昼食をとっているようでした。
同年の暮しの手帖でこんな記事を見つけました。
いちばんぜいたくな昼食
おなかがすいているから 箸を動かしているのです
限られたお金です 限られたメニュウです
きのうもおなじでした 明日もおなじでしょう
ふっと むなしいものが とおりすぎてゆくのです
つ、つらい・・・
当時に限らず、愛情弁当は今の時代でもぜいたくなもの。
中身が豪華なものでなくても、きっと喜ばれることでしょう。
紹介されているお弁当はおむすびです。
ポイントをまとめるとこんな感じです。
⚫︎ご飯はふつうか少し硬めに、もち米を1〜2割加えても良い
⚫︎炊き立てを握る
⚫︎おかずは味の濃いものが向く
⚫︎具は汁気のないものを、なまもの・油ものは不向き
⚫︎包むにしろ、混ぜるにしろ具は細かく刻む
⚫︎たくあんなどにおうものは一度水にさらす
ページを捲るといろいろなおむすびが紹介されています。
塩にぎり
塩の種類を変えるだけでもバリエーションが増えますね。
焼きわかめまぶし
わかめを混ぜ込んだご飯はよく見ますがこれも美味しそう!
トリそぼろ入り
みんなが喜ぶであろうおにぎり!
トリそぼろはしっかり汁気がなくなるまで詰めましょう。
具を変える以外にも、形を変えたり、米を変えたり、おむすびは
アレンジの幅がききますね。
これでもう限られたメニュウ、きのうもおなじ、明日もおなじ、
とは言わせません!
ぜいたくなものでなくてよく、毎日のお昼が少し幸せになるようなお弁当。
朝早く起きてお弁当を作らないと!!と気張らなくても良いのが
ポイントのように思います。
包みにも少し気遣いをしましょう。
インスタントみそ汁の包みを添えたり、季節の果物を一つ入れておくと、うれしがります。
インスタントみそ汁、この時代にすでにあったんですね。
みそ汁を携帯する前身となったものに、鎌倉時代の芋がら縄、江戸時代の叩き納豆などがあるようです。
即席みそ汁は1960年代から発売されていましたが、製法技術が劣っていたため、あまり人気はなかったようです。
その後1970年代になるとお馴染みのあさげが登場したり、フリーズドライ製法のものから生みそタイプのものが登場したりと家庭に馴染んでいったようです。
日本人である限り、どこでもみそ汁が飲みたくなりますね〜
明日はだれかのためにおむすびを作ってみましょう。