タミヤのティレル020と、DIYに活かせるコツ。
これはですね。思い出のF1マシンなんですよね、3つの意味で。
1つ目は、
前年にティレル・チームが走らせたスカっとした青/白からの、スポンサー変更による大幅なカラーリング変更。
これが前年のティレル019のカラーリング(1990年)↓。カッチョいい。
そしてこれが、翌91年の020のカラーリング。↓
クールなアンヘドラル・ウイング(ガルウイングのようなフロントウイングのことです)とハイ・ノーズ(空気を車体下に導くために持ち上げたフロントセクション)はそのままに、
シェーバーで有名なドイツのブラウン社がスポンサーについたことで、シックなガンメタリック基調に劇的変更。
2つ目は、
搭載エンジンが、我らがホンダのV10に変わったこと(前年はコスワースV8でした。これはこれで良いエンジンだったですが)。
やはりドライバーが中嶋悟で、エンジンがホンダというのは、テンション上がります。
そしてこの91年を最後に、中嶋悟さんがF1を引退することを、シーズン途中で表明。結果、中嶋さんが最後に駆ったF1マシンとなりました(泣)。
そして3つ目は、
こいつが初めて息子と一緒に作ったプラモデルであること。タミヤの1/20モデルなんですが、息子には、ホイールの色塗りとタイヤの組み立てなんかを手伝ってもらいました。
で、最後に、DIY派の人へ、1つコツをご紹介します。
いつもながら物凄く良くできたタミヤのプラモデル。F1のモデルでは結構あるパターンだと思うのですが、このモデルも、カウルを外して、中のエンジンを見せることができるんです!
こんな風に、ね。↓
くー、カックいい。
しかも、脱着式。カウルを被せる場合も、接着しなくてもいいんですよね。
しかし、と、いうことは…
このデカい「BRAUN」のデカールも、カウルの切れ目のカーブに合わせて、カットして貼らなければならないって事です。
でもね、見てください。
なんか、ズレてますでしょ。
というか、デカールを切ったあっち側とこっち側の線が繋がっていない。「B」と「R」の切れ目の部分ね。↓
ね。
こりゃまあ、失敗です。
何で失敗したか。勿論、仮組みもして、デカールのどこをどういうラインで切るか、下書きしたんですよ。しかし、失敗した。その理由は…
結構から言いますと、ただ単に切るだけじゃ、ダメだったということですね。
つまり、切れ目というのは、線だと思いがちなんですが、
実は幅がある
んですね。ということは、この幅の分も考えてカットしてあげないと、切れ目のこっち側と向こう側の線が連続しなくなっちゃう。
図で説明すると、こうです。↓
↑今回、こういう風に切って貼っちゃった。
でも、貼ってみると、線と線が繋がらなかった。
では、どうすべきだったか。
こう切るべきだったんです。↓
カウルの切れ目に幅があることを考慮すべきだったんですね。 そして真ん中の、切れ目の幅の部分のデカールは潔く捨てるべきだった。
一瞬、どうでも良いと思われそうなタミヤのプラモで学んだこの知見。
しかし!これが後に活きることになるんです。それがこちら。↓
実車では、ちゃんとこの知識を活かしましたよー! わかりますか?「チャンピオン」と「O.Z」のステッカーの、給油口のフタの部分の切れ目。
チャンピオンの方はまだ甘いんですがね。近づいて見ないとわからないので、まイイんです。
それでは、またー!
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