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SIGザウエル4種比較と、木製グリップのナゾ。

自衛隊も正式採用していたSIGザウエル(ザウアー)の拳銃P220。これが、カッコいい。


今日は、MGCとタナカのモデルガンを並べ、スタイリングと、握りやすさに焦点を当て、ちょっと比較と謎解きをば。マニアックだけど。どれ買っても少しずつ違うから、買ってしまうのです…

↑上から、タナカのP226レイル、
タナカのP226、
タナカのP220アーリーモデル、
そして、MGCのP220。
226の方が新しいんですけど、
スタイリングは、ワタシ的には
シュッとしているP220の勝ち。


1. スタイリング比較

これはね、ワタシ的には220の勝ち。
大きな差は、グリップの取り付け角度

↑下の220のほうがグリップが寝てる。
これがシュッとして見える要因かと。

次に、銃口付近のテザイン
220の前期型(左)は、前にスウッとすぼまるのに対して、226はズドンとまっすぐです。↓
ここに220の古典的美しさを感じる。

↑上から見た220(左)のすぼまる感じ。
上面のスジはプレス成形のリブ。220の
前期型はスライドがプレス成形だったのです
↑220までは、古典的な先代モデルの
P210の面影が残っているような…


2. 握った感じ

木製グリップのP226は、持った時、かなりゴツい。木だと強度がないのでグリップが厚く作ってあるのでしょう。実銃用のため、裏面を削ったり相当調整してもらい、何とかついてます。

同じ226でもレイルモデルは新しいだけあって手のひらがあたる部分のエグりなどに工夫があり、木製グリップより随分握りやすい。
でもね、このタナカさんのグリップ(硬質ゴム製?)、難がありまして…↓

経年劣化でグリップの加水分解?が始まり、
もはや握れないほど、表面がネバネバ状態。
モデルガン屋さんで教えてもらって
無水アルコールで拭くと、
ネバネバは取れるものの、真っ白けに。
トホホ…
↑真っ白けを取り除くため、今度は
シリコンスプレー吹き付けて
拭うとこんな感じでテカテカに。
真っ白けよりはマシか。ベタベタ取れたし。
しかしトホホな感じです…

ちょっと脱線しましたが、握ってゴツく感じるのはP226の方。
これは当たり前でして、新しいモデルなので、装弾数が多い(220:8発、226:15発)からなんです。
何で装弾数が増えたのか。それはマガジンを太くして、弾の並びを一列じゃなく少しずつ左右にずらして並べてる。だからグリップの握りが太くなる。

↑マガジンの太さがこれだけ
違えばグリップは当然太くなります


3. グリップのナゾ。

ところでワタクシ、木製グリップが大好きでして、モデルガンはすぐにグリップを木製に交換します。手に触れる部分だし、見た目も大きく変わるお手軽カスタムなんですね。
でも、ですよ。なぜか、
SIGの拳銃は木製グリップ付きのものが少ない。なかなか見ません。

思うにこれは、グリップにも機能を持たせているから。つまり…見てください。↓

↑グリップを外すと、ハリガネ状のばね。
これが、トリガーを引いたあと、元位置に
戻すためのバネなんです。
↑このバネがグリップ内側のミゾに
引っかからないと、トリガーが戻らなくなる
(タナカあるある)
だから、グリップネジを締める際は、
バネを爪楊枝で押し込む笑。
グリップとフレームの間に隙間があると、
ちゃんとバネが入ってない証拠。
↑左側のグリップの内側にもメカが。
これはデコッキングレバーと言って、
起こしたハンマー(撃鉄)を安全に元位置に
戻すためのレバー。

ナニが言いたいかというと、グリップ内側にメカが沢山仕込まれていると、グリップ内側のヨケとか切り欠きの設計がややこしくなる。
これが、多くのSIGに木製グリップが付いてない原因の一つなのでは。
まあ、タクティカル(実戦向け)のピストルなので、装飾的要素のある木グリは不要、ということもあるでしょうけど。

↑でもやっぱり、木グリを付けました!
なかなか出回らないんです。220用の木グリ。
↑見よ! このややこしい形状の裏側。
黒いスジは鉛筆の跡。
パーツ側を鉛筆で塗ってグリップをはめると
こうして鉛筆の黒がグリップに移ります。
これは干渉している証拠。なので、
黒くなった部分を彫刻刀とか
リューターで削る。
↑メーカー純正グリップでも、
一筋縄には行かないのデス。


4. オマケ:MGCとタナカの違い。

最後に、同じ220でも、MGC製とタナカ製の違いをば。

↑左:MGC、右:タナカ。同じ220でも、
実はMGCの方がずいぶん小さいのです!
↑左:MGC、右:タナカ。タナカは前期型の
プレス成形のスライドを再現しているため、
ウェーブ模様があります。カッコいい。


でね、特筆すべきはMGCの握りやすさ。
小さいからすごく握りやすい。
でもモデルガン派が気になるのは、どっちのサイズが、よりホンモノに近いのか、ということ。
答えは、タナカです
なぜなら、タナカは自衛隊にホンモノ用のグリップパネルを納品していたらしいですから!

それでは、またー!

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でぃーぷ ☆ パーポー
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