
IRRモデル・3Rモデル
きまりごとを習慣化することによって、その「きまりごと」があることが、「安心・安全で快適な学校・学級生活を送ることができる」という実感を子どもたちにもたせるようにしたい。
「きまりごと」は、時代や人によって異なるので、時には子どもたちと話合い、合意形成をとりながら、改善していくことも必要である。
きまりごとを習慣化させる方法として、学級経営の教科書の中で、白松氏は以下の方法を紹介している。
IRRモデル:はじめてのきまりごとを学ぶ
新しく学ぶ内容については、IRRモデルで教える。「指導→モデル→強化」の3ステップである。
①教示・・・必要となる習慣や行動様式の仕方を指導する。 ➁リハーサル・・・習った仕方を実際に練習してみる。 ➂強化・・・実際にする場面でやり方を思い出させ、日々の体験を通じて「きまりごと」を習慣化する。
3Rモデル:きまりごとの確認・変更を行う
「確認」→「再構成」→「強化」の3ステップである。
①確認・・・経験してきた習慣や行動様式について確認する。 ➁再構成・・・児童生徒の経験をもとに、習慣や行動様式を再構成する。 ➂強化・・・毎回の授業や教育活動を通じて「きまりごと」を習慣化する。
優れた実践家は、意識せずとも行ってきたことであると思うが、理論と実践を往還できると、応用もしやすい。