PPDACサイクル ~言語活動+体験活動~
理科の学習において大切なことの1つに、単元全体を通して、観察・実験などの体験的な活動と言語活動を関連させながら、問題解決の過程を繰り返し指導を行うことがある。
理科における問題解決の過程は、統計的な問題解決のフレームである「PPDAC」サイクルと重なることが多い。PPDACとは、以下のものである。
P 課題設定 P 解決のための計画 D データ収集 A 分析 C 結論
このサイクルにおいて、子どもたちには自分の言葉で表現させることが重要だ。例えば、データ収集し、分析する際には、まず、表やグラフ等を使ってデータを整理し、自分の言葉で考察を書く。
その後、ペアやグループで、それぞれの考察を出し合う。自分と友達の考察を比べることで、自然と対話が生まれる。友達の考察との違いや共通点に気付くことになる。違いがあれば、その要因を考え、再度、実験・観察をし直すことも考えられる。
このような学習活動は、統計教育のねらいの1つである、様々な情報を関連付けながら、多面的に分析することにつながると考える。