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初日に全職員で確認しておくべきこと
後1週間で新学期がスタートである。
先生方は、担当学年や校務分掌等の準備等を進めている頃であろう。年度当初は、やらなければならない業務が多いゆえ、どうしても慌ただしくなってしまう。
この時期、授業、学級経営、校務分掌、教科等計画、保護者への連絡等、そして、各種会議等などの準備・運営が行われるが、必要不可欠にして見落とされがちなことがある。
それは地震や津波等の「緊急時の対策」の共通理解である。
目の前の「やらなければならないこと」に追われてしまいがちであるが、一番大切なのは「子どもたちの安全」である。南海トラフ巨大地震等の地震発生の確率が高まっている今、改めて「緊急時の対策」を共通理解することは不可欠であり優先順位の高いことである。
まずは、避難経路や避難場所の確認である。授業中以外で地震等が発生することを想定し、避難経路や避難場所は教職員だけでなく子どもたちにも理解させておく必要がある。津波の心配のある学校であれば、高台の避難場所に早い段階で連れていく必要があるだろう。
次に地震発生時の教職員の対応である。誰がどこに連絡するのか等について明確にし、職員室や教室に掲示しておく必要がある。だれが見ても分かるようにすることが大切である。心肺蘇生等と同様である。
また、地震発生時の保護者への連絡について整備しておく必要がある。「まちこみ」メールなどを有効活用して、いざというときの対応等について共通理解できるようにしておく。
最後に教職員の靴である。教職員は、スリッパではなく、すぐに動ける、ガラス等を踏んでも問題のないシューズ等を普段から着用するようにする。
年度はじめの忙しい時であるが、何よりも優先順位の高いものである。初日の午前中に共通理解すべきことであると考える。