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探究的な学習の過程において「主体的・対話的で深い学び」を実現するには? ~深い学び~

  • 「深い学び」についても「主体的な学び」「対話的な学び」と同様に探究的な学習の過程を一層重視し、「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」という学習過程の質的向上が求められています。

 探究的な学習の過程では、各教科等で身に付けた「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力、また、各教科等の見方・考え方を活用・発揮する学習場面を何度も生み出すことが期待できます。

 探究的な学習のメインは、問題解決的な学習が発展的に繰り返されていく一連の学習活動です。
 「問題解決的な学習が発展的に繰り返される」
 ここが各教科等とは異なるところであり、総合的な学習の時間の肝になります。
 この学習活動により、各教科等で身に付けた「知識・技能」は関連づけられ「構造化」「概念化」していくことなります。また、「思考力・判断力・表現力等」は活用場面や状況と結びついて「汎用的なもの」になり多様な文脈で使うことができるようになること、が期待されます。
 繰り返しになりますが、問題解決的な学習を繰り返さないと(小さなサイクルでも)ことで「深い学び」にはつながらないでしょう。

 学習指導要領解説(総合的な学習の時間編)には以下のように書かれています。

総合的な学習の時間における探究的な学習の過程が充実することにより、各教科等で育成された資質・能力は繰り返し発揮・活用される。そのことによって生きて働く知識及び技能として習得され、未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力等が育成され、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性等の涵養につながるのである。

小学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編

 また、探究的な学習の過程が充実することによって、子どもたちは手ごたえをつかみ、前向きにで好ましい感覚を得ることが期待できます。

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