男性性と女性性の性質を風の時代のスポーツから考える
いきなりですが、今回は風の時代のスポーツについて記事を書きます。
絶賛オリンピック期間中の今、毎日躍動する選手たちの姿から感動と興奮をもらっている日々なのですが、
ふと、風の時代と呼ばれる現代の観点からスポーツを見ると面白いなと思ったので、
いつものように、好き勝手考察していこうと思います。
さて、
今回記事を書くきっかけとなった動画をご紹介。
この動画の中で、
と語られていて、私は妙に納得しました。
女性性は、“今この瞬間の心地よさ”に代表されるような、感覚・感性を司ります。
その他にも、調和や共感やつながりといった、『横』にひろがる性質があります。
ストレッチをして、“あ~気持ちいい~”と感じることは、女性性の感性が開いている状態と言えます。
一方で、筋トレは継続して行うもので、目指す体型に向けて努力を積み重ねる行為になります。
男性性は、計画、決断、実行、継続と、今よりも未来を見据える特徴があり、
自分を統率したりコントロールすることで高みを目指す、『縦』に向かっていく性質があります。
男性性の粘り強さとブレない実行力があるからこそ、私たちは目標を達成することができます。
この男性性と女性性、性別関係なく私たちの中に存在しており、どちらが良い悪いではなく、そのバランスが重要とされています。
個人的には、スポーツは全般的に感覚・感性でとらえ(女性性)、筋肉を使って体を動かす(男性性)という、男性性と女性性の最高の融合だなぁと感じているのですが、
その中でも、風の時代においてその対比が面白いなと思った日本のお家芸があります。
それは、“柔道”と“スケートボード”です。
それぞれの競技に詳しいわけではないのですが、柔道は地(土)の時代、スケートボードは風の時代の特徴を捉えたスポーツだと、今回オリンピックを見ていて感じました。
そもそも、地の時代は、物質主義、権威主義、縦社会、伝統、ルールといった男性性的な性質が特徴の時代とされています。
そんな中で、西洋占星術の世界では2000年前後を境に風の時代に移り変わったとされています。
風の時代では、地の時代と打って変わって、物質の所有や権威などよりも、個々の発想力や創造力が重要視されることが特徴です。
良しとされた型に自分を当てはめるのではなく、自分という軸をしっかり持ち唯一無二の個性を堂々と表現していくこと、
また、外部からの情報を鵜呑みにするでもなく反発するでもなく、しなやかに軽やかに吸収し、ときに受け流していくこと。
地の時代は男性性の性質があり、風の時代は女性性の性質があるとされていますが、
それぞれの特徴を見ていると、柔道とスケートボードがまさしく重なります。
柔道は、審判の判断が絶対です。
今回のオリンピックでも物議を醸しましたが、審判のさじ加減一つで勝敗が左右される、とても権威的なスポーツです。
一方で、スケートボードは採点競技であるものの、技に点数が決められているわけではなく、
スケーターのスタイルや世界観が点数という形で評価されるという、独特な採点システムとなっています。
従来のスポーツの特徴である
より速く
より高く
より長く
より正確に
を圧倒的な練習量や努力によって体現することは、ある意味地の時代を象徴していると言えます。(特に西洋人に比べて体型的に不利な日本人にとっては)
一方で、スケートボードの根幹にあるのは、「楽しさ」です。
選手の中には、戦略的に高得点をたたき出すことよりも、独自のスタイルを表現することにこだわる人もいます。
みんながみんな金メダルを目指すといった、従来のスポーツのスタイルではなく、
それぞれ独自の世界観があり、それをどう表現するかが注目され、またそれを選手と観客が一体となって楽しむという文化があります。
(予選では、カメラマンが邪魔だったから失敗したと抗議した選手が、やり直しを認められる場面もありました。)
スケートボードの世界観は、“強さ”よりも“個々に対するリスペクト”です。
“致命的なケガのリスク”という前提条件をすべての選手が平等に背負い、その上で各々が自分のスタイルをどう表現するかが醍醐味となっていて、
まさに、風の時代を象徴するスポーツだと感じます。
スケートボードの世界観に象徴されるように、本来、『成長』は『楽しさ』の延長線上にあるもので、
うまくできた、楽しい、もっと上手になりたい、という純粋な気持ちのサイクルの先に、『結果』があります。
ただ、スポーツ離れが指摘されている中で、
地の時代に良しとされていた、我慢して努力して結果を手に入れるという姿が、今の時代では古いものになっていると感じます。
もちろん、努力することが悪いことと言いたいわけではありません。
私が言いたいのは、風の時代に入った今の感覚として、努力を美徳とし勝者・敗者という形で区別すること、
そして、勝者が正義で敗者には価値がないといった価値観が、時流とマッチしていないのではないかということです。
風の時代は女性性の特徴があり、女性性はプロセスを楽しむという性質があります。
そもそも、アスリートは常に肉体の限界に挑戦しています。
食事制限や肉体改造など、とことんストイックな身体管理が求められ、
同時に、メンタルコントロールや自制心が必要とされる、とても厳しい世界に身を置いています。
そんな自分の心や身体と向き合いさまざまな困難を経験する中で、
強いときも弱いときもある自分を受け入れることや、ケガや不調などのトラブルに対する向き合い方や、期待やプレッシャーを自分の中でいかに処理するかなど、
数々の困難にどう向き合い、そこから何を得たのかをさらけ出すことの方が、より多くの感動や共感をよびやすいのではないかと思うのです。
地の時代は、結果がすべてでした。
しかし、風の時代は結果よりもその過程が重要視されます。
これからの時代は、
勝ち=正義
負け=死
といった極端な価値観を共有することで選手を称えたり勝利を喜び合うよりも、
アスリートとして数々の困難とどう向き合ったのかを、見ている私たち一人ひとりが日常で経験する困難に置き換えることで、
より深い共感や感動を味わう、という流れに来ているのではないかと感じます。
おわりに
なんだか最後は熱く語ってしまいましたが、改めて振り返ると、
地の時代と風の時代をそれぞれ象徴するスポーツがお家芸の日本は、すごい国だなぁと思いました。
厳密に言えば、スケートボードはスポーツではないのですが、日本の東京五輪から競技種目として採用されたというのも興味深いなと感じます。(いろいろな裏事情があるかとは思いますが)
日本は他国に比べ、集団主義的で保守的と言われることもありますが、
真面目で向上心が強い気質がある一方で、新しい文化を取り込み自分のものにする柔軟性も同時に持ち合わせていて、
改めて、無限の可能性を秘めたポテンシャルの高い国だなと思いました。
以上です。
ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました😊
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