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何をやってもうまくいかないと感じる人へ


以前、友人に言われてうれしかった言葉があります。


それは


“あなたは、もうじゅうぶんがんばっているよ。”


と、いうものです。


しかし、それを聞いた当時、私は、


“あなたに、いったい何がわかるの?”


と感じていました。


どうしてでしょう。

なかなか、自分が自分に対して、

じゅうぶんがんばっている、

そう思えなかったのです。


そもそも、“がんばっている”というのは、どんな基準ではかれる・・・・ものなのでしょうか。

大人になると、学生時代の成績と違って、

この“がんばっている”を計測できるものが、なかなか存在しないように思います。

自分のがんばりを、自分で認めることができないのです。


けれど、

なんか疲れたな~…と感じたら

それは、疲れている・・・・・のです。

意外とつらかったわ~…と思ったら

それは、つらかった・・・・・のです。


でも、自分はまだマシなほうだ、とか

でも、もっと大変な人もいるから、とか


そうやって、自分のがんばりを自分で打ち消してしまい、

自分ががんばったという事実を、葬り去ってしまいがちです。



生きていると、ふと

何をやってもうまくいかないわ、とか

何をしてもイマイチ手ごたえがない、とか

そういった考えに陥ってしまうことがあります。


そういう人は、たぶん

もうじゅうぶんがんばっているのです。


がんばっている自分がすぐうしろにいるのに

それを無視して、それでもがんばろうとしているのです。

まだまだがんばりがたりない!と、思っているのです。

けれど、それはいったい誰のためなのでしょうか?


まわりから、“この人って素敵だな、好きだな”、と思われるのは、

圧倒的に、がんばっている自分に気づいている人・・・・・・・です。

適度にがんばって、適度に息抜きして、人生を楽しんでいる人です。


思えば私たちは、矛盾を抱えた存在です。

肉体に精神という異質なものが入っている状態だからです。

人として生まれた時点で、かなりの生きにくさを背負っているのです。

そんな負荷をかけられた状態で、がんばろうとしても無理があります。


“がんばっている”というのは

なにも過酷な状況に立ち向かっている人だけに向けられる言葉ではありません。

自分なりにがんばったことはすべて、がんばっている・・・・・・・のです。


もちろん、自分ががんばっていると認めるというのは、

努力しなくていいとか、成長しなくていいとか、そういった意味ではありません。


そうではなくて、

何をやってもうまくいかない。

それはつまり、自分の認めた水準に達していないだけで、

あなたは、もうすでにじゅうぶんがんばっているということなのです。

だから、あなたのがんばりに気づいてあげて下さい。

自分は自分で褒められないと、最終的に満たされることはありません。


人間というのは不思議なもので、

目の前の景色なら、どんなに遠くても見ようと思えるのに、

自分のすぐ後ろにいるもう一人の自分には、なかなか気づけないのです。

振り返ればすぐそこにいるのに、

なぜだか振り返ることをめんどくさがって

目の前の遠くの景色ばかり、目を凝らして見ようとするのです。


さて、私が今日がんばったことはなんだろう。

天気が悪くて体が重く何もやる気が起きないので、noteを書くこととyoutubeを見たことと昼寝をしたこと以外、たいしたことはしてません。



しょーもないですね。


けど、こんなんでもいい気がします。


自分はがんばっているのだ。


何をやってもうまくいかないなと思っている人は、ぜひ自分をほめてあげてみてください。

のどがつまったような息苦しさがなくなって、

心がス~ッと軽くなり、なんだかホッとした感覚になると思います。

それでいいのです。

世の中には、こんな人間もいるんだと思ってもらって、

ぜひ、自分に

“あなたはじゅうぶんがんばっている”

と、言ってあげてみてください。




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