【転職】偶然?必然のご縁
転職した病院を1週間で退職した話しの続きです。
脳外科の単科しか経験のない看護師がスキル向上を目指し、総合病院に転職しましたが、1週間で心が折れて退職しました。
しかし、そんな病院でも働き続けている看護師がいるわけで...。
私は看護師としてすっかり自信がなくなってしまいました。
かといって、他の仕事も考えられませんでした。
そして、私は総合病院のような大きな組織よりも、患者さんに対しての考え方が尊敬できるような個人経営の病院で働くほうが向いているように思いました。
とりあえずハローワークに行き、パソコンで求人を検索していました。
そして地元で評判のいい外来クリニックの募集が目に留まりました。
しかし、そのクリニックはとにかく混んでいて、待ち時間が長いことで有名なクリニックでした。
私に勤まるのだろうか...と不安が募りました。
とりあえず、その日は求人の検索だけで帰って来ました。
1週間しか働いていない病棟の出来事もトラウマになっていて、転職する1歩が踏み出せずにいました。
そんな時にめったにない兄からの電話がありました。
(本当の姉のように慕っていた看護師の義姉と兄が離婚していて、
色々な事情でどちらとも疎遠状態でした)
久しぶりにお互いの近況報告をし、今は就活中でハローワークで見つけたクリニックに応募するか悩んでいると話したところ、兄がそのクリニックの経営者(事務長)と院長(女医)と仕事で知り合いだと言うのです。
兄の話しでは、そのクリニックの事務長は一見ワンマン経営者に見えるが情があり、院長もいい人だから、応募したらいいと聞きました。
自分が応募しようとしていたクリニックの事務長と兄が知り合い?そんなことってあるの?...と本当に驚きました。
私は兄の話しを聞き少し安心して、面接だけでもして見ようかな..という気持ちになっていました。
すると、すぐに兄から折り返し電話があり、事務長に早速連絡を入れ、妹が困っている話しをしたところ、次の休みに面接するという話しにまとまった..と言うのです。
そして面接日と時間まで決まっていたので、そのクリニックの面接に行くことになりました。
事務長に会うと、ぶっきらぼうに、面接用のアンケートのような用紙の記入を指示されました。
私がそのアンケートの質問に対して丁寧に書いていると、事務長から
「まだ書いているのか!」と。
「そんなの簡単でいいよ」と言われました。
事務長のオーラみたいなものに圧倒されつつも、本当は仕事内容とか、給料とか聞きたかったけど、そんな話しは一切なく...。
「〇〇の妹さんなら、うちで働け!」
面接…これで終了でした。
そして、このクリニックには私が医療事故に合い働けなくなるまでの12年間、お世話になりました。
この癖の強い、そして情のある事務長が率いるクリニックで夢のようないい経験と、夢に出てくるような悪い経験も、様々させてもらいました。
少なくとも、当時は転職先を自分で選択して行動できる状態ではなかったので、兄と事務長の偶然...?必然のご縁が看護師として働く自信をなくした私を救ってくれたのでした。
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