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帯状疱疹と日焼け

昨年の夏に、息子が帯状疱疹になった。
息子からLINEではなく、電話がなるといつもドキッとする。

その息子が朝から、
「頭痛がひどくて眠れなかった。普通の痛みと違う」
と電話があった。
私は吐き気や眩暈の確認と、痛い場所に赤い水ぶくれのようなものができているか聞いた。
「にきびに混じっているけど、赤いポツポツがでてきて痛い」と。
すぐに帯状疱疹を疑った。

その後皮膚科を受診し、やはり帯状疱疹と診断された。
私は皮膚科に在籍していたことがあり、帯状疱疹患者を大勢診て来た。
私も頭に帯状疱疹になったことがあるから、その痛みの辛さがよくわかる。

同じ帯状疱疹でも年齢や発症した部位で、軽症から重症まで様々だけど、いかに早く帯状疱疹と診断され、基本の抗ウィルス薬で痛みなどの症状が抑えられるかが、重要である。
私の場合は勤務しているクリニックで早めに内服を開始したにも関わらず、頭皮のしびれや違和感が1年以上続いた。
特に頭や顔面になると、目や耳の神経もあるので、息子の場合も念のため、眼科と耳鼻科も受診した。

帯状疱疹は、速やかに皮膚科に受診することが、後遺症のリスクを減らすためにも大切である。

息子に話しを聞くと、猛暑の中、仕事の関係で自転車で2時間ほど移動したとのこと。
それを聞いて私は息子が帯状疱疹になったのも納得した。
猛暑で熱中症も心配だが、日焼けが帯状疱疹と関係があると言われているからである。

暑さや紫外線、日焼けの影響で体はストレスや疲労にさらされている。
そして体の免疫力が低下する可能性があり、帯状疱疹の発症につながることもある。

小学生でも運動会の後に、日焼けした状態で帯状疱疹になった児童が多くみられた。
運動会の練習、本番の疲労や日焼けによる免疫低下によるものと言われていた。

猛暑や日焼けは想像以上に体にストレスがかかるので、シミ、しわなどの美容の問題だけではないのだ。

息子の帯状疱疹の痛みは1ヶ月ほど続き、その後、強い痒みに変化してから、治癒した。
順調に治ったほうである。

私は、息子の仕事の外周り用に、日焼け止めスプレーと日傘をプレゼントした。
日焼け止めスプレーは汗で効果はわからないけど、日傘は中々いいね…と喜んでいた。


そして、今年も夏が来た。

息子は昨年よりも暑さで体がきついと言っている。
2回目のコロナにかかり、その後は咳喘息で今も通院中である。
心配は尽きないが、
「自分が想像する以上に体は頑張って無理しているから、いつもより自分を大切にして、心と体が楽しいと思える自分なりのリラックス方法を見つけてこの夏を乗り越えてほしい...」と伝えた。



私は、いつもの夏はアイスコーヒーのブラックが好きなのに、なぜだか今年は甘いアイスカフェオレが美味しく感じる。
甘味を砂糖やガムシロではなく、黒糖やはちみつに変えている。

このアイスカフェオレを飲みながら、韓国ドラマや本を読むことが密かな楽しみである。

ただ好きな韓国ドラマや本を見ながら、色々考えてしまう脳を集中させて、体に甘いカフェオレがしみこんでいく…。

これが、この夏の私のリラックス法みたい。



























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