アイデンティティの愛し方。

今日は仕事で事務のAちゃんと話す時間が
いくらかあった。

いつもより多い。

というのも昨日スタッフルームの模様替えをAちゃんがしたためだ。

今までは横並び一列だったデスクを背中合わせのデスクにし、スタッフがある程度固まるように配置した。

背中合わせのため、感染には少しだけ気を配っているところが憎らしい演出だ。

私とAちゃんが背中合わせのデスクなのだが、
お互いがお互いの用事が多いため、
午前中は大変効率的に感じていた。

午後からは、お互いがお互いの用事があり過ぎることが災いし、お互いの仕事が進まないことに気がついた。

配置を変えるわけにはいかない。
お互いがやんわり気付き始めた時、
お互いイヤホンをした。
Aちゃんはヘッドホン。

職場で割と本格的なヘッドホンをして
事務作業をする姿は
まさに令和って感じだった。

またお互い少しだけ用事ができたため、
話をした。

その際、店内にご利用者がいたため顔を近づけて
小声での会話となった。

私はささやき女将ばりにささやきながら話した。

業後、Aちゃんと「疲れた〜」などとどうでもいい話をしていたら

そういえば、今日ってお腹の調子悪くないですか？
と聞かれた。
別に悪くはなかったが、悪いのかも...？そういえばいつもより少しだけお腹が痛い気がするような気がするような...？
という反応をしていたら

いやあ、今日息臭いよ？

と言われた。
俄然ショックだった。
喫煙者でありコーヒーも飲むため、
自分なりには物凄く気を遣っている部分だった。

まじかよ。
とんでもない爆弾ぶち込むじゃんｺｲﾂ....

と思いながら
色々な要因を考え、
もしかして首の匂い？
もしかして顔の匂い？
もしかして手の匂い？
など様々な意見を出したが、
さいしゅうてきにAちゃんから下されたのは

いや口臭やな。

だった。
原因を考えた。
今日はいくつかルーティーンをとばしており、
また、違うことを足してしまっていた。

十分に考えられる。
Aちゃんに「ちなみにどんな臭いですか？」
と尋ねると、

わかんないけど....
あ、排水溝。

あ、排水溝？？？？？？？？？

とんでもない異臭じゃないか。
うちの排水溝を想像しただけで吐き気を催す。

今の自らの口には
排水溝と同じ匂いにする成分が
含まれているかもしれない。

どんどん具合が悪くなる。
ていうか、ささやき女将してる時に、
あんな真剣な顔しながら
「こいつ口臭えな」って思われてたの。

と考えるだけで安易に滅したくなった。

そんなことを言っていたらAちゃんが申し訳なく感じたのか、

あいや、でももしかしたら
前からあったけど私が気づかなかったのかも。

信じられないくらいエグるじゃん。
フォローしているようで、えぐってくる。
傷にいいからって、傷口の塩をすり込んでくる。

美容師さんが
「この後予定あるんですか」
って聞くときばりに私には暴力的な言葉。
予定なんて大概ないので、
私は「あーはいランチ行きます」

「1人で、家で。」という言葉を省略し伝える。
そんな感じにえぐられ方だった。

色々してからまたAちゃんに口臭チェックをしてもらうと、

あ、匂いバッチリです👌

と言われた。

バッチリある👌
のか
匂い無くなりました👌

なのか分からなかったけど、
ひとまず後者で受け取った。

もうこうなれば、
口臭ごと私を受け入れてもらうとまで思った。
これ、私のアイデンティティ。

そう思えば、少し愛せるかも。

なんてことはないから、色々きちんとしなきゃな。
と思う日でした。

おやすみなさい。