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風通しの良い仕事より、見晴らしのいい仕事。
今日は私にしては珍しく、来客の対応をした。
なぜ珍しいのかというと、
私は経営者であっても、プレイヤーとの二足の草鞋。
来客と予定を合わせようとした場合、私にはプレイヤーとしての予約が入っており、経営者として来客に対応できない身だからだ。
また、私は事務のAを心底信頼している。
そのためAからの話をまるっと信じているので、無理に経営者としての私が前面に出る必要は無かった。
今日の来客は次に労務を委託する社労士さんだった。私は労務に関して「分からないところが分かりません🤷」という状態。
ぜひご挨拶に伺いたいという社労士さんのご好意で本日お会いすることになった。
社労士Cさんは丁寧で物腰柔らかく、適度にフランクで嫌味のない人だった。
私に対して想像よりも「背が小さいですね、可愛らしいです」と言ってもらったが、私は絶対Cさんの方が小さいと思っていた。
おそらくお互いがお互いを
「思ってたよりも小さいな」と感じていたのだろう。
ちなみに身長おいくつですか?
と聞かれたので、答えた。
すると恥ずかしそうにCさんが
「あ私の方が小さかった...///」と照れ笑いをしていた。
事務Aには
「目くそ鼻くその争いだな」
という冷ややかな眼で見られていた。
話を進めていくうちに私がどのくらい把握していて
どのくらい把握できていないかを
スクリーニングされていたように思う。
全然いやじゃなかった。
思慮すら感じる聞き取りで私も少しずつ分からないとこがどこなのか、ちょっとだけ見えてきた。
全然分からないことばかりでは無かった。
今の労務を委託している業者は、
かなりミスが多い。
住民税など特別徴収がされておらず督促が来てから発覚し、それについて連絡をしても5日間放置された。他にも保険証などの申請が遅れていたり、雇用契約書の作成など、何かと遅れがちだった。
そんな感じでしっかり信頼を失ったので労務を変えようと思った。
経緯を社労士Cさんにお話しすると、
社名を聞かれた。
答えると「あ今月2件目デスネ....」
と苦笑いしていた。
反応を見たら今の労務に対して
多分結構良くない労務なのかも、、、
疑いから
絶対ろくな労務じゃねえな。
の確信に変わった。
今の人は連絡もろくに取れず、
どこまでできて、何をしてくれてて、
どこまでしてくれているのか、あまり分からない。
そういった面でも次からは少しでも自分も労務に携わりたい。
とお話しした。
するとCさんは
「一意見ですが、代表だからって全てをこなさなくていいと思います。そのために委託がありますし、この仕事があります。全てこなさなくていいと思いますが、私が委託された以上は『私がすること』は全て『ガラス張り』にいたします。出来なくても、私の行動が見えるようにし、手綱を引けるようにしますね」
と丁寧にゆっくり不安げな私を落ち着かせるように語りかけてくれた。
『ガラス張り』
分かりやすい表現だった。
『風通しが良い』
という表現よりずっと好きだ。
しっかり職として線引きがされているが、
見えない・分からないようには
仕事しないから安心してね。
と言われてる気分だった。
すごく安心した。
社労士Cさんはとても話しやすい人だった。
自分の職の専門知識や技術も深めたいと思ったが、
人として他人に思慮深く在る方が
今の私はしているサービス業という業種では
大切であると改めて感じた。
良い人だったな。
仕事が死ぬほどはええし丁寧だ。
私も心がけよう。
おやすみなさい。