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【がん日記】勉強会|患者サロンに参加して思う平等に価値ある時間にしたい

がんの患者サロンに参加してみた。

◇がん患者サロンとは

がん医療連携拠点病院が実施しているがん患者サロンは、がん患者やその家族が集まり、情報交換や交流を行う場所だ。「がんサロン」「患者サロン」「勉強会」などの名称は様々。医師、看護師、理学療法士、栄養士、社労士、住職など、幅広いジャンルの方々が講師となり「がん」にまつわる知識を共有してくださる。
また、がん患者同士が交流できる場を設けている病院もあり「おしゃべり会」「交流会」といった名前で患者(家族含む)同士が直接会話ができる。

目的
がん患者さんやご家族が一人で悩むことなく、また患者さん同士の語り合いや、がんに関する正しい情報を得ることのできる場として開設している。

開催形式
対面(病院内の会議室や講堂など)、オンライン、対面とオンラインの併用
オンラインの場合は過去の講演を視聴することもできる病院もある。
多くは月1回や隔月など定期的に開催されており、HPで年間、月間の予定表を公表している。

運営
病院のがん相談支援センターが中心となって運営し、ピアサポーターが関わることもある

補足
通院していない病院のサロンにも参加することも可能。気になるテーマがあれば別の病院のサロンへ参加、他の病院の患者同士交流も可能


◇自分の病院のがん患者サロンに参加

構成は二本立て
・医師等を講師に様々な医療情報を提供する「勉強会」:1時間
・患者さん・家族の方の交流の場「おしゃべり会」:30分

がん患者になって10年が経とうとしているが、今まで参加したことは一度もない。再発しても興味を持てなかった。

参加しようと思った理由
・テーマが「最近の子宮がん・卵巣がん治療について」直球ど真ん中だった
・「がん」のことをもっと知りたい、情報を広く集めたいと思った
・「がん」という同じ境遇で他の人は何を思うのかを知りたいと思った

参加して感じたこと
・主治医以外の医師の話が直接聞ける、質問できる
 内容よりも、講師の医師がどんな受け答えをするのかは非常に興味があっ   た。「もしもこの医師が主治医になったら」という、ちょっといじわるな目線で質問までしてしまった。

・女性特有のがんについて知ることができた
 子どもを産むために必要な臓器でも「がん」ができる場所によって治療方法が違う。当然使用する薬も違う。子宮体がん、卵巣がん、今やどの女性臓器も自分は持ち合わせてないけれど、知っておくことは損にはならない。なぜなら私には「娘」がいるから、そして大切な女友達がいるから。彼女たちには同じような思いをしてほしくない。不幸にもそのような境遇になった時には、私の知識が一助になればと思っている。

・患者サロンに参加してみようという心理がわかった(少しだけ)
 「がん」である自分は、どういう気持ちか、何に一番困っているのかそれを誰かに聞いてほしい、のである。
 2グループに分かれておしゃべり会開催。私のグループは「卵巣がん(初発)」「乳がん(初発)」「子宮頸がん(再発)」の3名
 3人に共通した困りごとは「待ち時間が長く、質問に対して、時間と明確な答えをもらえない」大病院あるあるかもしれないが、もっと目の前の患者の不安を軽くし一緒に治療を頑張りましょう!みたいなパワーを感じたい。
 医者も人間だから個性もあり一括りにはできないが、そんな主治医と巡り会えている患者さんはラッキーだと思う。そもそも、患者は医師を選べないし医師も患者を選べない。
 「医師と患者のコミュニケーションは大切」言うのは簡単。3人に共通するお困りごとを、この「おしゃべり会」の中だけで終わらせたくない。運営に「皆さんの悩みは病院内にエスカレしてもらえますよね」とジャブを打った。貴重な命の時間、残された時間、それは患者だけではなく医師も同じ。自分はタダではない、お互い意味のある時間にしたい。もっと広義でいうならば、誰にでも言えること。人はいつか命が終わる日がくる。等しく終わりが来るのである。それが「いつか」は誰にもわからない。だから毎日が価値ある一日であってほしい。

次は参加するか
 興味のあるテーマの講演には参加したいと思う。特に他の病院で開催される講演には参加したい。講演の内容以外のものも見える気がする。それが何なのか、、、明確に言葉にはできないが参加した時には、またnoteで具現化したい。

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