嫁姑関係について考える
ストレスフルな嫁姑関係に悩む女性は
星の数ほどいるらしい。
掲示板や質問サイトには嫁姑問題が山積みだ。
私も縁あって十数年前に夫と結婚、姑ができた。
優しくて親切な女性だと思う。
比較的良好な嫁姑関係だと思う。
しかしそんなお姑さんに対してですら
たまにアレ?と思うことはあるのだ。
どうして嫁姑はこじれがちなのか?
私が考え導き出したその原因は
「お互いの想像力の欠如」だ。
我が家の場合、夫は私より6つ年上、
青髭と口から漂うタバコ臭、
痩せ型だがそれなりにふっくらしてきた下っ腹。
立派な「オッサン」だ。
しかしそんなオッサンでも
お姑さんの目の中では
愛らしい息子チャンに見えるらしい。
摩訶不思議である。
自分の実家で大の字で眠る大きな息子(夫)。
その間、私もゆっくりできたら良いのだが
「◯さん(私)ちょっと手伝って」
「◯さん(私)ちょっと教えて」
「◯さん(私)代わりにやって欲しいんだけど」
うーん…
私は全知全能でもないし
何でもおまかせの便利屋ではない。
姑の「何もしなくていいからね」を
鵜呑みにしてはいけないこともわかってきたし、
全く頼らないのも可愛げがないようだ。
なんだこの心理ゲーム…疲れる。
姑にとって初対面から大人の女だった私は
息子より若かろうが力が無かろうが
容赦なく大人であることが期待されるようだ。
今度、実家から私の幼少期の写真を抜き取って
おでこに貼って行ってみようかしら?
そしてまた嫁の方も
姑のこれまでの苦労や努力に
思いを馳せる想像力や余裕がないのだ。
姑も若い頃は
幼い息子の無限の体力に付き合い
学童期は子供同士の喧嘩に気を揉んで
一人前に稼げる男に育てたいと
勉強やスポーツに取り組ませただろう。
好きになった男(夫)は
姑の努力や苦労によって形成された部分も
少なくないと思われる。
そんな息子をぽっと出の若い女に
横取りされたような気持ち。
私の方が息子のことを何でもわかっているのに…。
私なら息子のために何でもやってあげるのに…。
互いに相容れない気持ちを抱えた二人が
仲良くやっていけると思うことに
無理があるのだ。
「こんにちは」とお互い挨拶できたら
上出来だろう。
姑の立場にある人は嫁を見る時に
幼い女の子の映像を重ねてみてほしい。
嫁の立場にある人は姑を見る時に
息子を育てる自分や友人の姿を重ねてみてほしい。
今より少し想像力を働かせたら
嫁姑関係のイライラやモヤモヤも
少しはおさまるかもしれない。
全く無くなることはないだろうけど。