【2024年版】誰もが狙う10倍株!テンバガー銘柄の未来を徹底予測!
2023年の株式市場は、世界的な株高やバフェット効果で日本株全体が買われる流れとなる中で、【6573】アジャイルメディア・ネットワークと【9560】プログリットの2銘柄がテンバガー達成となりました。
2023年は生成AIや半導体がテーマ株として注目され、2024年も引き続き注目されそうですが、テンバガー狙いでは東証グロース市場の低位株や注目テーマ株を押さえておくことが重要です。
低位株や注目テーマといった観点から、2024年の注目銘柄やテンバガー状況を押さえていきましょう!
1.テンバガー(株価10倍)の魅力
個人投資家に夢を与0えるテンバガー(株価10倍)銘柄について見ていきましょう。
1-1.毎年テンバガー銘柄は誕生している
テンバガーとは
株式用語で株価が10倍以上になる上昇した銘柄のことを意味します。
1年で株価が10倍に大化けすれば、仮に10分の1の資金で分散投資していたとしても資金は1年で2倍になることを意味します。
テンバガー銘柄はほぼ毎年誕生していますが、今回はアベノミクスが始まった2013年から2017年に掛けての代表的なテンバガー銘柄を見ていきましょう。
2012年12月から2013年5月に掛けてのアベノミクス相場においては、人気スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」を手掛ける【3765】ガンホーは非常に有名なテンバガー銘柄です。
2012年5月から2013年5月に掛けての最大上昇率は約114倍と、テンバガーどころか100倍以上の暴騰となり、多くの個人投資家に第二のガンホーの夢を与えることになりました。
ここまで大きな銘柄でなくとも、株価10倍を達成する銘柄は毎年のように排出されます。
2019年からの直近までのテンバガー銘柄を見てみましょう。
1-2.2023年のテンバガー状況
2023年にテンバガーを達成した銘柄は、【6573】アジャイルメディア・ネットワークと【9560】プログリットの2銘柄です。
【6573】アジャイルメディア・ネットワークは61.3円→961円の15.67倍(+1,467%)、【9560】プログリットは234円→2,500円の10.68倍(+968%)のテンバガーとなりました。
テーマ株で見ると、【6573】アジャイルメディア・ネットワークはSNS関連銘柄、【9560】プログリットは英語コーチングサービスを手掛ける教育関連銘柄ですが、いずれも「東証グロース市場の低位株」であるという点で共通しています。
テーマ株としては、2023年は生成AIブームを受けた半導体関連銘柄やAI関連銘柄が強かったですが、これらの注目テーマ株からはテンバガーは輩出されませんでした。
あとわずかでテンバガー達成となりそうだった2023年銘柄としては、次の銘柄が挙げられます。
・【4011】ヘッドウォータース:1,672.5円→16,630円(9.94倍)
・【3041】ビューティカダンホールディングス:272円→2,409(8.85倍)
【4011】ヘッドウォータースはAI関連銘柄の大反発、【3041】ビューティカダンホールディングスは生花祭壇の企画提案を手掛ける企業でテーマ性はありませんが低位株から急騰しました。
2. 2023年にテンバガーを達成した銘柄
2023年にテンバガーを達成した2銘柄について見ていきましょう。
2-1.低位株から急騰!【6573】アジャイルメディア・ネットワーク
ブランドマーケティング事業を手掛ける【6573】アジャイルメディア・ネットワークは、2023年に低位株からテンバガー達成となりました。
同社は、クチコミや熱量の高いファンを生かして企業のブランド価値を高める「アンバサダーマーケティング事業」を軸に展開しています。
同社の株価は、2018年3月にIPOして以降は長らく下落しており、2018年4月に付けた1,872.2円から、2023年3月には61.3円まで下落していました。
※2023年10月5日に1株→3株の株式分割を実施したため、当時の株価は3倍。
2023年7月末から8月初めに掛けて、酸素ボックス商材事業やSNS企業コムニコとの協業といったニュースを相次いで発表したことで株価が急伸。
株式分割後の2023年10月19日には一時961円まで上昇し、3月29日に付けていた61.3円(当時は184円)から15.67倍のテンバガーとなりました。
ただ、10月に高値を付けて以降は大暴落となっており、2023年11月には350円まで下落しています。
2-2.低位株の教育株!【9560】プログリット
語コーチングサービスやサブスクリプション型英語学習サービスを提供する【9560】プログリットも、低位株から2023年にテンバガー達成となりました。
同社は2022年9月に上場したばかりの銘柄で、2023年1月には234円を付けていましたが、2023年には上昇を続け、2023年6月には2,500円まで上がりました。
この期間に10.68倍のテンバガー達成となっています。
銘柄ニュースを見てみると、1月の好決算、4月の好決算、5月には株式分割の発表と、良いニュースが続いていたことが背景にあります。
また、テーマ株としても、岸田政権が進める「リスキリング」から連想されたことも追い風になったと見られます。
ただ、テンバガー達成銘柄の宿命として、テンバガー達成後は大暴落となっており、2023年10月には818円まで売られ、高値から3分の1以下の水準にまで一時下落しています。
3.テンバガー銘柄の特徴
テンバガーになる銘柄の特徴を見ていきましょう。
3-1.テンバガー銘柄の特徴とは?
過去のテンバガー銘柄から、その特徴を見ていきましょう。
まず、2016年の【3647】ジースリーホールディングスや2018年の【2164】地域新聞社のように、低位株からテンバガー銘柄になる銘柄は少なくありません。
テンバガー銘柄になる材料としては、決算が予想外に良好であることや事業提携の思惑、新商品の発表など様々です。
2013年の【3765】ガンホーは当時最強のテーマであったソーシャルゲーム関連、2018年の【3906】ALBERT、【4382】HEROZはAI関連銘柄であるなど、そのときマーケットで最も注目されているテーマ株がテンバガーになりやすい傾向もあると言えます。
市場については、東証マザーズ・ジャスダックといった新興銘柄でテンバガーが発生しやすい傾向が見られますが、2017年の【2930】北の達人のように東証1部銘柄からテンバガーが誕生することもあります。
チャートの動きで見ると、月足で見て停滞していた銘柄が一気に注目されてテンバガーになりやすいと言えます。
逆に言えば、既に注目されて上昇している銘柄からはテンバガーは現れにくいと言えます。
3-2.テンバガー銘柄のデメリット
低位株はほとんど動かない銘柄が少なくありません。無数に存在する低位株からテンバガー銘柄を探すのは難しいというのが実態です。
テンバガー銘柄に繋がる良好な決算や新商品の発表によって上昇する銘柄は多数ありますが、その中から見分けるのは難しいと言えます。
テーマ株から探すとしても、候補となる銘柄は多数に及びます。最強のテーマ株があるにしても、候補となる銘柄は少なくとも数十銘柄以上には及ぶでしょう。
それらの事から、テンバガー銘柄投資は分散投資するのが基本となるでしょう。
例えば20銘柄に分散投資するとなると、多額の資金が必要となるだけでなく、仮にテンバガーを探し当てて10倍で決済したとしても、総資金に与える影響は年率+50%に留まります。
ある1銘柄に投資して、その銘柄がテンバガーになれば資金が10倍になるという可能性はあります。
ただテンバガー銘柄を探し当てた場合でも、3倍や5倍になった所でその後の暴落が恐くなって、精神的に10倍まで持っていられないという点もありますので、心理戦にも強くなる必要があるでしょう。
3-3.2023年のテンバガーの動向と特徴について
2023年のテンバガー2銘柄について、市場別に分けると次のようになっています。
・東証プライム市場:0銘柄
・東証スタンダード市場:0銘柄
・東証グロース市場:2銘柄(【6573】アジャイルメディア・ネットワーク、【9560】プログリット)
2023年には、最もテンバガーが出やすい東証グロース市場から2銘柄がテンバガー達成となりました。
2023年は、世界的な株高やバフェット効果を追い風に東証プライム市場は全体的に買われたものの、テンバガーは輩出されませんでした。
続いて、価格帯で見てみると、次のようになっています。
・100円未満のボロ株:0銘柄
・500円未満の低位株:2銘柄
・その他:0銘柄
東証グロース市場のテンバガー2銘柄は、いずれも低位株からの急騰という形でテンバガー達成となりました。
テーマ株で見てみると、【6573】アジャイルメディア・ネットワークはSNS関連銘柄、【9560】プログリットは教育関連銘柄に位置付けられますが、いずれも2020年新型コロナ相場以降は調整が続いていたテーマ株です。
★注目ポイント2
テンバガー銘柄の特徴としては、低位株が少なくない、決算や新商品の発表などの注目ニュースが出る、その当時の最強のテーマ株であることなどが挙げられる。
4.2024年テンバガー銘柄予想
低位株と注目テーマ株から2024年のテンバガー候補銘柄を見ていきましょう。
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4-1.低位株からテンバガー銘柄予想
4-2.注目テーマからテンバガー銘柄予想
4-3.2024年は生成AIや半導体株に引き続き注目が集まりそう。
2023年は、バフェット効果などを背景に日本株が買われ、特に生成AI需要への期待から半導体株が大きく買われました。
生成AIや半導体は、今後の産業構造の変化にも関わる重要テーマ株であることは変わりませんが、半導体株はややバブル気味になりつつあることには注意が必要です。
とはいえ、生成AIや半導体がテーマ株として強い状況は続いており、どこまでこの流れが続くのかです。
2024年には、新NISAが始まり、日経平均株価がバブル後高値を更新することにも期待が集まります。
証券株など、投資に関する銘柄に注目が集まってくるかもしれません。 (SBI証券)
日銀の利上げによる銀行株や保険株などの金利上昇メリット関連銘柄や円高メリット関連銘柄、2025年に控えている大阪万博関連銘柄なども注目テーマ株になる可能性があります。
さらに、2024年11月には、アメリカ大統領選挙が控えており、どのような結果になるとしても、株式市場に何らかの影響があることは避けられないものと見られます。
テンバガー投資の観点からは、東証グロース市場のソーシャルゲーム株やAIベンチャー、低位株やボロ株、IPO株といったテンバガー確率の高い銘柄に引き続き注目していくようにしましょう。
詳しい銘柄情報については前回の記事「2024年東証スタンダードテンバガー銘柄候補」をご参照ください。 2023年のTOPIXスタンダードの株価動向(後編)と2024年の注目テーマ株を紹介
5.おすすめのテンバガー候補銘柄3選
【3664】モブキャストホールディングス
市場 東証グロース市場
企業概要 スマホゲーム「mobcast」を運営する。
モブキャストホールディングスは、「東証グロース市場」「ボロ株」「ソーシャルゲーム関連銘柄」と、テンバガーになりやすい3条件を満たしています。株価は、2022年以降は50円~100円の間で横ばいが続いていますが、黒字決算の発表などで大反発すればテンバガーも夢ではないかもしれません。
【6613】QDレーザ
市場 東証グロース市場
企業概要 半導体レーザや網膜走査型レーザアイウェアを手掛け る。
QDレーザは2021年2月に上場した半導体関連銘柄です。【6920】レーザーテックや【4369】トリケミカル研究所は2012年からの10年間で100倍以上の上昇となりましたが、第二のレーザーテックやトリケミカル研究所の可能性があるとしたら候補になる銘柄です。半導体株で短期のテンバガーは難しいため、長期のテンバガーを狙う場合の注目銘柄となります。
【4344】ソースネクスト
市場 東証東証プライム市場
企業概要 自動通訳機「ポケトーク」を手掛ける。
インバウンド解禁から3年目となる2024年は、観光客もほぼ新型コロナ前まで回復しており、インバウンド関連銘柄は引き続き注目が集まります。「ポケトーク」を手掛けるソースネクストは、大阪万博関連銘柄としても注目される可能性があります。価格帯は100円台の低位株となっており、そろそろ大反発してもおかしくありません。
6.まとめ
2023年には、【6573】アジャイルメディア・ネットワークと【9560】プログリットの2銘柄がテンバガー達成となりました。
2023年の株式市場は、世界的な株高やバフェット効果などで日本株が買われることとなり、テーマ株としては生成AIや半導体株が注目されました。
なお、AI関連銘柄では【4011】ヘッドウォータースが9.94倍とテンバガー達成目前まで上昇しています。
2024年も、生成AIと半導体株に引き続き注目ですが、バブル気味になっている点には注意が必要です。
テンバガー投資という観点からすると、「東証グロース市場」「低位株・ボロ株」「注目テーマ株」の3ポイントを押さえておくべきなのは変わりません。
2024年も、低位株や注目テーマ株を中心にテンバガー候補銘柄に注目していきましょう。