総入れ歯になってしまった母親

物理的に1000キロ離れて暮らしているので、親の事をあまり理解していなかったのかもしれない。

私は50代半ばで虫歯が多い。(今は治療済)詰め物や被せ物も多い為、取れてしまったりするとその都度歯医者にいって治療をする。私の歯でインプラントなどの義歯はまだ無い。歯のクリーニングにもたまーに行くと歯周病はそんなに進行していない様でまだ安心している。

思えば母は予防歯科の重要性を知らすに生きてきたのだろうと思う。
歯が痛くなってから歯医者に行く。そんな認識なので、なるほど私の歯に虫歯が多いのも納得。

そんな親の元で育った為に私自身も歯に対してそこまで興味関心もなく自分の子供を育てていた。

娘が中学生の時に歯を矯正したいと申し出があったので近所の歯科医院で見積をとった所50万程であった。私の感覚では50万も出してする事かな?という思いがあってその時矯正治療を見送ってしまった。
娘は高校生になって吹奏楽部に入部してサックスを吹いていた。吹奏楽やりながら歯の矯正治療の同時進行は厳しいと娘自身が判断してまた見送り、大学生になると大学のオーケストラに入ってバイトと部活と大学生生活に大忙しだったため娘は社会人になってから歯の矯正をする事になった。

自分自身で納得する歯科医院を見つけて現在治療中である。
私も知らなかったけど、けっこう歯並びがガチャガチャしていたみたいで、
治療費は100万を超え治療期間も2、3年かかるとの事。

そして歯の治療費は娘から「半分出して」と言われて半分出している。

この話を友人にすると、「社会人なんだから出す必要ないんじゃない?」と言われるが、中学生の時に矯正治療を見送ってしまった負い目があり半分出す事にした。

この半分出す、というのも娘は4年ほど自宅から会社に通っているので家賃と食費名目で月に4万円家計に入れて貰っている。
その4万円が貯まっていたので、そこから払っているので実質は家計からはお金を出してはいないのだけれど。

母に育てられた私に育てられた娘。歯列矯正についてはごめんなさい。

だけど、立派に育った娘は私の自慢の娘です。


いいなと思ったら応援しよう!