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中国政府の米国AI半導体調達抑止策(国産切り替え)【更新】

市場調査会社SemiAnalysisが報告した米国NVIDIAのチップ出荷量推計によると、NVIDIAは今後数カ月でH20製品を100万個以上出荷する予定です。
H20価格は1個あたり約180万~220万円とされているため、NVIDIAはH20だけで2兆円規模の売上を計上することになります。
中国政府は、NVIDIA製品を採用せず国産メーカーの採用を促して米国側に2兆円の売上を抑止する政策を実行します。

【筆者の週刊エコノミスト寄稿記事】
テクノロジーAIチップで沸騰! 半導体
ファーウェイ AIチップ「キリン」 米国と対峙可能な「東の横綱」=豊崎禎久
2020年1月27日


~引用~
中国当局は人工知能(AI)半導体を巡り、米エヌビディア製ではなく中国産の製品を購入するよう国内企業への圧力を強めている。国内の半導体業界を拡大させ、米国の制裁措置に対抗する取り組みの一環。
事情に詳しい複数の関係者によれば、中国当局は国内企業に対し、エヌビディアの半導体「H20」の購入を控えるよう求めている。H20はAIモデルの開発と実行に利用される。当局の指示は購入の全面禁止ではなく、指針の形にとどまっていると関係者らは語った。中国としては自国のAIスタートアップ企業を不利にすることも、米国との緊張を高めることも回避したいと考えているという。
関係者によれば、今回の動きは、中国のAI半導体メーカーの市場シェア拡大を支援するのと同時に、国内のテクノロジー企業が米国の追加の規制に備えられるようにすることを目的としている。同国のAIプロセッサーの主要メーカーには、中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ)や華為技術(ファーウェイ)などがある。

中国政府は今年に入り、重要な技術における自給自足を目指す取り組みの一環として、国内の電気自動車(EV)メーカーにも中国の半導体メーカーからの部品調達を増やすよう指示していた。

【米国エヌビディアの中国戦略】

【米中貿易戦争の行方】


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