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ラピダスには大口優良顧客向けて2nmファウンドリビジネスはもうない?

私のNOTEにラピダス2nm量産ビジネスチャンス(大口優良顧客)はもうないだろう。

【米国Qualcommのファウンドリ採用動向】
~引用~
Qualcommが2024年秋に投入を予定しているSnapdragon 8 Gen 4は、TSMCの第2世代3nmプロセスを採用することで、非常に高い性能を発揮することが予想されています。ただ、当初の計画ではTSMC一社独占での製造ではなく、サムスンの3nm GAAも用いるデュアルソーシングでの製造が予定されていました。しかし、サムスン3nm GAAの歩留まりが50%を切るなど、Qualcommの要求をクリアすることができず、結果的にTSMC 3nmのみを用いて製造されることになっています。この結果、TSMCはQualcommに対して強気な供給価格を提示することが可能となり、Snapdragon 8 Gen 4については現行のGen 3に対して21%の価格アップとなる$240で、スマートフォンメーカー各社に供給されることになると言われています。
そのため、Qualcommでは、このままチップセットの供給価格が上がり続ければ、競合のMediaTekに顧客を取られてしまう可能性もあるため、2025年投入予定のSnapdragon 8 Gen 5では、再びサムスンの先端プロセス採用ができないか検討をしているようです。
このサムスンの最先端プロセスは、2nmかつGAA構造を採用したSF2プロセスになると言われており、Snapdragon 8 Gen 5の製造にサムスンを加えることで、TSMCとサムスンそれぞれにコスト競争を行う動機を与え、最終的にはチップセット製造にかかるコストの引き下げをQualcommは狙っていると見られています。
ただ、サムスンファウンドリーは長年、同世代のTSMCプロセスに比べて歩留まりが悪いと言われており、Snapdragon 8 Gen 4の受注を逃した原因も歩留まりでした。今回検討されているSF2プロセスも、現時点では歩留まりが20%以下と言われています。しかし、サムスンもQualcommからの大型受注は喉から手が出るほど欲しいもので、最近では数千億円の費用をかけて作っているアメリカ・テキサス州の工場建設を中断してでも技術者を呼び戻し、歩留まり向上を行おうとするなど、改善に向けた体制を整えようとしています。
そのため、仮に今後歩留まりが向上すれば、Snapdragon 8 Gen 5ではサムスンSF2プロセスが採用され、コストもSnapdragon 8 Gen 4から大幅アップは回避することが期待できます。そうなれば、ハイエンドスマートフォンの価格高騰にも歯止めがかかるかもしれません。しかし、逆に失敗した場合、再びTSMC独占となり、スマートフォン価格高騰に拍車がかかるかもしれません。

【ラピダスの2nm立ち上げは必ず迷走する】
~引用~
Samsung Electronicsが、現在建設中の韓国・平澤と米国テキサス州テイラーの先端ロジックファウンドリ用ファブの建設計画の見直しを検討していると複数の韓国と台湾のメディアが報じている。
それらの話をまとめると、平澤の第4製造棟(P4)はファウンドリではなくDRAMへ転用する可能性があり、テキサスファブの設備投資は延期され、2024年後半の稼働予定から2026年以降に延期される見込みだという。
韓国業界筋の話では、Samsungが開発中の最先端3/2nm GAAプロセスの歩留まりが上がらず、主要顧客からの受注が確保できなくなることを懸念しているためだという。

【ラピダスのエコシステム】


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